生産技術

不良をつくらない・つくらせない工程づくり
私たちは、製品形状と生産ラインの両面から「不良をつくらない・つくらせない」工程づくりを目指して活動しています。

当社の製品は形状が様々で、成形後に嵌合や組付けをする部品も多種多様に存在します。
製品を作る工程の中で不良が発生し流出することになれば、顧客や社会の信頼を失うことになります。
そのため、不良品を作らないことはとても重要です。
不良品をつくらないために生産技術は製品検討段階から参画し、顧客へ製品形状変更の提案を行います。
過去の不具合や予想される課題を工程へフィードバックさせることで不良品をつくらせない工程づくりを行っています。

・工程設計

工程設計では、生産技術が主幹となり関係部署とレイアウト検討を行い、製品の成形に必要な設備や治工具の仕様を選定していきます。過去から学んだノウハウを反映しつつ、生産現場からの意見を取り入れた改善を行うことで最適な生産手段と完成度の高い生産ラインをつくり上げていきます。

・治工具・設備の自社設計製作

生産技術部では多種多様な製品形状に合わせた設備・治工具を設計から製作まで一元管理しており、顧客要求の満足だけでなく、使用する人にも満足してもらえるモノづくりにもこだわっています。
例えば、3D CADを用いたモデルを作成後に関係者とデザインレビューを繰返し行っていき、『安全』で『取扱い易い』設備・治工具の製作をしています。
また治工具製作において高額になりやすい複雑な形状の製作も、3Dプリンタを活用することで安価で軽量化された部品の製作が可能となり、環境にも考慮したモノづくり改善を進めています。

自動化への取り組み

『人に変わるモノづくり』をテーマにかかげ、エアコン部品の組付自動化に日々力を入れて取組んでいます。エアコン部品の組付作業は人が「両手」を使い繊細で複雑な動きをさせながら作業を行います。 この作業を産業用ロボットを駆使して人と同等のモノづくりができないかと検討・改善を繰返し行うことで人が関与しない自動組付ラインの量産化を実現させました。
品質確認においても個人差による判定のバラツキを無くすため産業用カメラを導入し、製品形状だけでなく外部環境・検出方法の工夫と改善に取り組んだ結果、人と遜色のない自動判定ができるようになり、製品の自働梱包設備とあわせ、直接作業者“0”工場を達成しました。
また当社の生産ラインは、多関節産業用ロボットやカメラを数多く採用しているため、生産技術の作業現場では『ロボット道場・視覚道場』のスペースを設け、新人や生産課からの実務研修者向けとしてロボット教示・プログラム作成などオペレーターの育成にも力をいれています。