環境

サステナビリティ

1960年代、モータリゼーションの進展によって自動車産業が発展したが、同時に環境公害などの問題にも直面することとなった。1970年には、米国で「マスキー法」が成立し、日本でも排出ガス規制が強化された。

当社は、1960年代前半に国内で初めて機械式ガソリン噴射装置の研究を行い、さらにエレクトロニクス技術を応用して、1972年には電子制御式ガソリン噴射装置(EFI)を量産化した。また、1960年代に国内外の工場建設に当たり「各地域の環境基準の順守」と「地域社会への配慮」を事業運営の第一原則とし、1972年には「デンソー安全衛生基準(DAS)」に環境保全を組み入れ、設備・管理面で法律や条令より厳しい社内基準を設けて、環境マネジメントの基準を整備した。

2016年には「デンソーエコビジョン2025」を発表し、「エネルギー1/2・クリーン2倍・グリーン2倍」を2025年の目標と定め、製品・工場・社員・経営の視点で取り組みを進めている。さらに、2035年までに生産活動におけるカーボンニュートラルの達成を目指している。

1970
電子制御式ガソリン噴射装置(EFI)を量産
1972
「デンソー安全衛生基準(DAS)」に環境保全を組み入れる
1977
O2センサー(排出ガス浄化)を開発
1987
7月
フロン規制対応専門委員会を設置
1991
リサイクル委員会を設置
1992
12月
環境委員会を設置
1993
4月
「デンソー環境行動指針・計画」を制定
1995
オゾン層破壊物質全廃(代替フロン除く)
1998
国内全事業所ISO14001認証取得完了
1999
8月
環境報告書を初発行
2000
4月
ゼロ・エミッション初達成(安城・北九州製作所)
6月
「デンソーエコビジョン2005」を策定
9月
「グリーン調達ガイドライン」を策定
2001
環境教育プログラム「ECOレンジャー21」活動開始
11月
国内全14事業所がゼロエミッション達成
2003
国内グループ会社18社がゼロエミッション達成
2004
自社製オルタネーターによる風力発電を開始
2005
11月
「デンソーエコビジョン2015」発表
2006
「デンソー緑のプロジェクト」活動開始
2008
環境委員会にCO2特別プロジェクトを設置
2010
新アクションプラン「2015年環境行動計画」公表
2015
6月
「デンソーエコビジョン2025」発表
「デンソーエコビジョン2025」発表
2020
「2035年までにCO2排出実質ゼロを目指す」と発表
「2035年までにCO2排出実質ゼロを目指す」と発表

※CO₂削除活動や森林吸収活動によって実現されたCO₂削減・吸収量を数値化して取引可能な形態にしたもの

2021
安城製作所にCO2循環プラントを設置
2023
デンソーとデンソー福島、水素を活用した「カーボンニュートラル工場」実現に向けた実証を開始
8月
「温室効果ガスの排出削減に向けてスコープ3の目標を新たに設定した」と発表