トップメッセージ
- 役職
- デンソー豪亜地域 CEO
- 名前
- 犬塚直人

まずはじめに、1972年のアジア進出以来、デンソーの事業活動を支えてくださったお客様はもとより、学界、官公庁をはじめとするステークホルダーの皆様、外部パートナーの皆様に心より感謝申し上げます。
世代を超えたすべての方々の素晴らしい協力、特に社員の力強い献身なくして、アジアでの安定した成長を達成することはできませんでした。
数年にわたって世界は新型コロナウイルス感染症という危機に直面しており、企業も日常生活もその影響を受け続けてきました。「ニューノーマル」が標準的な生活様式となり、業務運営も複雑化し、組織構造の一部が変化しました。しかし、私たちは決してジレンマに屈することはありませんでした。
デンソーは環境の持続可能性、安全性、そして人々の幸福を重視しながら事業を継続してきました。私たちの理念は、精神的な連携を促進し、あらゆる多様性に平等な機会を提供し、社員の価値観を尊重して、より良い世界に献身的に貢献することです。社員の強い連携と不撓不屈の精神がある限り、デンソーに不可能なことは何もないと、私は確信しています。
昨今のビジネスを取り巻く環境は、技術だけでなく環境や社会の問題にも多くの混乱が生じ、厳しいものとなっています。 前途には、さまざまな未知の可能性が横たわっています。そのため、デンソーが厳しい競争の中で生き残り、ビジネス環境の劇的な変化に対応するためには、常に新しいチャンスを模索し、変化に十分に備える必要があります。
近年私たちは、カーボンニュートラル、将来のモノづくり、ソリューション事業という「アジア事業戦略3本柱」を打ち立てました。アジアの3本の柱は、社員だけでなく外部のステークホルダーにも伝わり、しっかりと認識されてきています。 今、私は、アジアの3本の柱として掲げる目標を達成するために、それぞれの世代の強みとアジアの独自性を生かし、創造力あふれる新たなアイデアを生み出すよう、社員に働きかけています。そして社内外のすべてのステークホルダーと連携し、現在の事業を多角化して、お客様と社会に新たな価値を提供していきます。私たちは、約束したことを実現させるため、自らに挑戦し、限界を超えなければなりません。
アジアの3本柱の目標に向けて、私たちは前進しています。その中で、社員の皆さんには、デンソーがデンソーたらしめている、「信頼と責任を持って質の高い製品とサービスをお客様にお届けし続けること」を改めて、しっかりと肝に銘じていただきたいと思っています。
ありがとうございました。