第1章 始まり(1987~2003年)
1. 台湾電綜股份有限公司(DNTW)の設立
1980年、市場でのアフターサービスの需要により、デンソーグループは和泰汽車新庄工場(現・新北市新庄区明中街10号)内に「日本電装台北事務所」を設立し、小嶋正樹係長を代表として派遣した。和泰汽車はかつてデンソーグループのバスエアコン、ブラケットなどの部品を代理販売していた。事務所の業務は和泰汽車のために関連する技術、サービスを提供し、販売支援を行うことだった。

1983年、トヨタ自動車が台湾での工場建設の計画を正式に発表し、日本電装(現・デンソー)も直ちに台湾での投資計画をスタートさせた。1984年、日本電装台北事務所を台北市内にある「21世紀大厦(21世紀ビルディング)」(現・台北市松山区敦化北路207号4階)に移転した。事務所は主に大型トラックおよびデンソーグループの乗用車エアコン、プラグ、メンテナンス部品などのアフターサービスを提供した。もうひとつの重要な任務はカーエアコンの現地調達支援だった。1987年、台湾日本電装股份有限公司を設立した。日本電装台北事務所の関連業務を引き継ぎ、台北事務所は無事役目を終え、その年に正式に営業を停止した。

1987年の設立以降、台湾日本電装は自動車部品の開発、製造、販売により、一貫して全世界のお客様の期待に応えるべく力を尽くしている。1989年、台湾日本電装は2期拡張工事を完成し、1995年には3期拡張工事を完成させた。1996年、台湾日本電装股份有限公司から台湾電綜股份有限公司(DNTW)に社名を変更。1999年に実車の風洞実験棟を開設した。