第1章 始まり(1987~2003年)

4. 鞏誠電装(重慶)有限公司(GCDN)の設立

社屋
社屋

1996年3月、重慶電装有限公司(以下、CQD)が設立され、6月に工場が完工した。1997年12月、準備作業が滞りなく行われ、生産ラインが正式に稼働し、CQDの事業が立ち上がった。2002年10月、同社は経営を外商単独資本に変更した。

2012年は重要な1年となり、会社の事業が急成長期に入った。6月、デンソーは二輪車用部品の生産・販売に従事する重慶電装有限公司(CQD)を二輪車用部品メーカーの昆山鞏誠電器有限公司の事業と合併させ、鞏誠電装(重慶)有限公司(以下、GCDN)を設立した。デンソーはこの事業統合により、合弁会社の中国二輪車市場における競争力の強化を図ろうとした。同月、昆山支社を開設した。それに続いてGCDNは中・大型磁石発電機アセンブリの量産を開始した。

その後、20年の歳月が慌ただしく過ぎた。中国市場の拡大に伴い、GCDNの事業も着実に発展した。2016年9月6日、「感謝を胸に、ともに未来を」をテーマに20周年の祝賀会が開かれた。祝賀会はGCDNの重慶工場で開催され、デンソートリムからの社長、董事長、電装(中国)投資(DICH)の総経理、さらにGCDNの多くの幹部がこの会に参加した。

開幕式では、各幹部の挨拶が行われ、「団結こそが力」の歌声が高らかに響きわたる中、お祝いのくす玉が割られた。挨拶が終わると、来賓と幹部が一緒に20周年を祝い、優美な「感謝の心」の歌声で答礼の宴が始まった。答礼の宴は歓びや笑い声にあふれ、それぞれの部門が自ら祝辞を贈った。この宴では、20年にわたり黙々と職場で頑張ってきたベテランの従業員たちにも感謝の気持ちが示され、勤続満10年以上の従業員には功労賞が贈られた。GCDNの今日の発展は、デンソーグループ、幹部、従業員が総智・総力の精神で、一丸となって苦難を乗り越えてきたことと切り離すことはできない。宴が終焉(しゅうえん)に近づくと、来賓全員が杯をあげ、未来を祝福した。最後に記念撮影を行った。