3. デンソースピリットを一度に一つの祝賀で支える

重要なのは小さなことだ。
デンソーで約20年間働いてきた中で、さまざまな社員感謝イベントを見てきたし、その企画と実施に協力してきたと、デンソー・マニュファクチュアリング・ミシガン(DMMI)で人材担当補佐を務めるスカーレット・フーガッカー(Scarlet Hoogakker)は言う。

「多数の祝賀会があります。例えば以前、新型コロナウイルス感染症流行前には、『25年四半世紀クラブ』社員の祝賀会がありました。社外でゲストを招いて行われる夜の式典で、夕食会、授賞式、エンターテインメントが催され、社員が表彰されるのです。」と彼女は言う。「もう一つ人気があった過去の社員向けイベントは、夕食と音楽で夜の時間を楽しめる、カジノの夜でした」
他にも、家族ピクニックなどの社員への感謝を示すイベントがあった。「ホットドッグ早食い大会、コーンホール、くじ引きもあります。子どもたちのクリスマスパーティーや、社員の子どものためのトランク・オア・トリート(駐車場などで行うハロウィンのイベント)も人気があります」
アイスクリームの無料配布など、DMMI社会活動委員会が士気を高めるために実施した行事のいくつかは、実際効果的だった。社員の「アイスクリームの日」は特に人気が高い。三つのシフトすべての作業者に感謝を示し、その労をねぎらうために、よく冷えた棒アイスをメンバーが提供するのだ。
「社会活動委員会では年間を通してさまざまなイベントを企画しており、社員がその取り組みに心から感謝しています。変更すべき点や新しく試すべき点について、素晴らしい意見をもらっています」とフーガッカーは言う。

「それに加えて、イベントは年を経るごとに変化します。例えば以前は社員への感謝の昼食会を開催していて、そこに感謝祭とクリスマスの両方を取り入れていました」と彼女は語る。「今ではクリスマスの食事会を開く代わりに、社員とその家族への感謝の気持ちを込めて、デンソーから全員にハムや七面鳥をプレゼントしています」
「私たちが皆をまとめ、評価と感謝を全員が感じられるように取り組んでいることを社員が知っている限り、新しいアイデアが次々と出てくると思います」と彼女は言う。
社員を大切にするデンソーの文化はイベント以上に根強いものであると、スカーレットは言う。「社員は本当にお互いを大切にしています。例えば家族を亡くした人や医療費に困っている人がいたら、いろいろな部署が集まって持ち寄りパーティーや手作り菓子のバザーを開催して支えるのを見てきました。社員はできる限りの寄付をしてそれをお互いにサポートします」
「経営陣もこうした取り組みを積極的に支援しており、すべてがOne DENSOのスピリットにつながっています。このような姿勢が、優秀な人材を維持する上で役立っています」とフーガッカーは言う。
「自分が上司に評価されていると感じることから、すべてが始まるのだと思います。私たちは皆本当に一生懸命働いています。そしてここで働く人材を迎える時には、彼らの仕事が変化をもたらしていることを感じてもらい、ずっとここにいてほしいと願っています。彼らの目には工場の中で私たちが社員を助ける姿が映り、工場の外では社員が地域支援イベントを開く姿が映ります」と彼女は言う。
「結局大切なのは、敬意を持って社員に接し、彼らを大切にしていることを示すことなのです。彼らには、自らの仕事が変化をもたらしているように感じてもらう必要があるのです」と彼女は結論付けた。
