先輩社員紹介1

自分が担当分野のエキスパートになれる。

大学時代は情報工学を専攻し、音声認識や画像認識を学んでいた滝澤康彦は、障がいを負ってからクルマに関心を持つようになった。
「自分で運転して好きなところに行ける。生活に欠かせないものです」
IT関連の企業からも内定を受けたが、自分の好きな自動車に関わる企業で働きたいという思いからデンソーに入社した。
入社以来、エンジン制御のソフトウェア設計に携わっている。設計開発の対象は非常に幅広く、膨大な数に及ぶ。担当分野が細分化されていて、いくつもの案件を並行して受け持っている。それぞれのテリトリーが決まっている中で、滝澤は仕事の面白さを熱く語る。
「担当する分野については、自分がいちばん詳しいエキスパートになれる。責任や裁量が大きい分だけ、やりがいもありますね」

人の命に関わる仕事だから、品質重視は絶対の使命。

現在、滝澤は既存ソフトの構造をゼロから見直し、エンジン制御の仕組みをドラスティックに変えていく次世代ソフトの設計に携わっている。この先10年使えるものを開発する重要な案件。いかに使いやすくするかが、このソフト開発の課題となっている。
「ソフトに求められる様々な要件を汲み取り、落としどころをどこに決めるかが大変な作業。右に行ったり、左に行ったり、試行錯誤を繰り返していますよ」
先輩社員の中野高士はソフトウェア開発の意義を、自らの経験からこう語る。
「エンジン制御は人の命に関わっている仕事。ひとつの案件を完了させたときは、達成感というよりも、ホッとする安堵感のほうが強いですね」
こうした先輩社員の使命感を身近で感じてきた滝澤にとって、入社してから現在までの年月は、品質に対する取り組みの厳しさを学んできた期間でもある。

広い視野を持ち、全体を見ることも大切。

個性を重視する社風の中で、一人ひとりの技術者は、コミュニケーション能力を活かして情報のアンテナを広げるマネージャー的な立場にもなれるし、専門性を活かして技術を深く掘り下げるエキスパートにもなれる。滝澤自身は最終的な目標として、ひとつの分野を突きつめていくエキスパートになりたいと考えている。
そんな滝澤に対して、グループリーダーの都築は、技術者としての心得をこんな言葉でアドバイスする。
「論理的に考えて、自分の意見を述べることは、充分にできる人物。しかし、分業化された仕事だからこそ、全体を見ることも忘れてはいけません。視野を広げて自分の得意分野を活かしていけば、必ず道が開けていきますよ」

入社に際して、独身寮をバリアフリーに改造。

滝澤が就職活動を行っていた頃は、障がい者採用を設けている企業は少なかった。その中でデンソーは、受け入れ態勢が整っていたと当時を振り返る。
「入社と同時に独身寮に入る際には、車椅子に対応できるように、トイレやお風呂をバリアフリー仕様に改造してもらいました。駐車場も一般社員の指定場所とは違い、地下駐車場の使用許可を特別にいただいたんですよ。クルマを降りてエレベーターで自分のフロアまで直行できるので、とても便利です」
現在は結婚し独身寮を出て、妻と二人暮らし。休日には夫婦で好きなドライブを楽しんでいる。
「自分がやりたいことを考えて、とにかくトライしてみることが大切。好きな仕事だから続けられるわけですし。自ら間口を狭める必要はありませんよ」
周囲の仲間や人生のパートナーから支えられ、滝澤の夢への足取りはさらに確かなものになろうとしている。

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職場の仲間からのメッセージ

※所属部署、役職は取材当時のものです。