人材育成

基本的な考え方

多様な個性を持つ世界中のグループ社員一人ひとりが、共通の価値観を持ち、成長感と達成感を得ながら活躍するため、様々な能力開発の機会提供に努めるとともに、公平・公正に評価される制度づくりに取り組んでいます。

(株)デンソーにおける人事制度「Opening New Frontiers」

(株)デンソーでは、挑戦する風土のさらなる醸成により個人とチームの成長を促し、新たな技術・新たな市場・新たな働き方を開拓・確立することをめざし、「Opening New Frontiers」をキーワードに人事施策の整備を進めています。

具体的な取り組み

事業のグローバル展開が加速していく中、国や地域を越えて活躍するリーダーのさらなる育成・登用が不可欠です。
デンソーでは、グローバル共通の発揮能力モデル(コンピテンシー)や、社員共通の価値観であるデンソースピリット、グローバル幹部向けの育成施策など、グローバル共通の人事制度を順次整備し、多様な人材の活躍を推進しています。

グローバルでの取り組み

(1)グローバル共通の教育体系・現地人材の育成登用

デンソーでは、デンソーグループ全体で共有すべき価値観・信念を示した「デンソースピリット」(2004年制定)に基づき、日々の仕事を行うための基礎的な考え方・ツール・プロセスをまとめた「デンソーでの仕事の進め方」とデンソーにおける部下育成の考え方やプロセスをまとめた「On the Job Development」をグローバル共通教育として全世界へ展開しています。
同時に、現地人材の経営幹部登用を加速するため、「幹部候補育成プログラム」を開発・導入するとともに、人材管理プロセス(目標管理・評価・異動・昇進等)の共通化を図っています。

海外グループ会社の拠点長ポストに占める現地社員の割合

2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
31%
(22人/71ポスト)
33%
(24人/73ポスト)
33%
(25人/74ポスト)
33%
(25人/77ポスト)
28%
(26人/92ポスト)

(2)グローバル共通人事制度の導入

本社ならびに海外グループ会社を含めた幹部層約2,300人を対象に、グローバル共通人事制度を導入しました。(2016年1月~)
当制度では、個人の発揮能力にフォーカスした世界共通の等級(Global Individual Grade・グローバル職能資格) を導入し、同じ基準で評価することで、世界中の人材が本社を含めたグローバル全体の中でキャリアを描くことを可能にしました。当制度を通じて、多様な価値観や能力を持った社員を登用することで、デンソーのグローバル事業をより発展させていくことを目指しています。

グローバルマネジメント職 階層別教育

等級 強化ポイント 階層別教育
G1級
(部長格)
すべての責任を
負って組織を牽引
オープニング
セッション
(役割認識)
事業環境
グローバル・
ワーク
ショップ
役員と語る会
G2級
(次長格)
変革をリード

オープニング
セッション
(役割認識)
事業環境
グローバル・
ワーク
ショップ
役員と語る会
自己内省
プログラム

(3)若手技能者の育成

デンソーでは、独創的な製品開発・生産を可能とする高度な技術者・技能者の育成は企業成長の生命線と考えています。この考えのもと、(株)デンソーは1954年開設の「技能者養成所」の伝統を受け継ぐ「デンソー工業学園」(工業高校・高等専門課程)を運営。国内グループのほか、一部の仕入先様の技能者育成も支援しています。
また海外拠点では、海外生産拠点に訓練施設の設置、教育ツール導入、講師の派遣や「デンソー工業学園」への研修生の受入れ等の支援を行っています。
これらの教育システムで育った若手技能者の中から世界最高レベルの技を競う「技能五輪国際大会」のメダリストを多数輩出しています。

【TOPICS】第55回 技能五輪全国大会&第37回 全国アビリンピックで計4つの金メダルを獲得

2017年11月栃木県で開催された技能五輪全国大会にデンソーグループより10職種に34名が出場し、「機械組立て」「抜き型」「移動式ロボット」の3職種で金メダルを獲得しました。
また、全国アビリンピックでは「電子機器組立て」に2名が出場し、金・銀メダルを獲得しました。
技能五輪・アビリンピックの参加目的は、優秀な成績を挙げるだけでなく、訓練を通じて将来の高度熟練技能者になりうる若い技能者の心・技・体を磨き、技能を伝承することです。
デンソーは今後も、技能五輪・アビリンピックへの取り組みを通じて、若手技能者育成と技能の伝承を継続していきます。

技能五輪全国大会金メダリスト

(株)デンソーでの取り組み

(1)自主性を尊重したキャリア形成と階層別教育の充実

(株)デンソーでは、全社員が毎年自主目標を設定し、上司との定期面接を通じて能力伸展と取り組みプロセスを重視した評価を行っています。また中長期の目線では、社員が将来めざしたい姿と、上司が描く育成計画を持ち寄り認識合わせすることで、それに向けた業務経験やローテーションを実施するなど、個人ごとのきめ細かなキャリア形成につながるよう努めています。
ほかにも節目ごとに行われる階層別教育、必要な人材を広く社内から募集する社内人材公募、仕事上の進路や能力開発における悩みを相談できるキャリア相談室など、キャリア形成に関わる制度を設けています。

キャリア・デザイン施策

(2)新人社員研修における取り組み

(株)デンソーでは、めざす人材像『自ら学び、自ら考え、挑戦し続けていく人材』の実現に向け、「教える(教わる)」要素を最小限に留めています。
新入社員の主体的かつ深い学びの実現をねらい、e-ラーニングと集合教育を組み合わせたブレンディッドラーニングの手法を取り入れています。基本的構成は、「個人での事前学習(iPadやスマートフォン等のモバイル端末を活用)」→「討議・質疑応答を中心に展開される集合教育」→「クラス全体での学びの共有・振り返り」とし、一部カリキュラムにおいては、運営そのものを新入社員の自主性に委ねています。

(3)その他の取り組み

極めて高い専門性・実績を有した後進の目標となる人材を個別に認定・処遇等を付与する「認定プロフェッショナル制度」(2010年度~)や、期間社員から正社員への登用制度を設けています。

「認定プロフェッショナル制度」認定実績
2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
人数 2名 3名 1名 2名 2名 3名
期間社員の正社員登用実績
2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
期間社員の
正社員登用人数
83名 79名 85名 108名 168名 295名

今後の取り組み

「社員一人ひとりの成長が会社発展の基盤」という考えのもと、世界各国において、一人ひとりが能力を最大限に発揮して生き生きと働くことができるような、人事制度の整備・育成機会の提供に取り組んでいきます。