水素で走る車。 その可能性を支える

2014年にトヨタ自動車(株)から発売された燃料電池自動車(以下、FCV)「MIRAI」。
デンソーはパワーコントロールユニットやエアコンシステムなど、約70種類の製品を供給しています。
水素でつくった電気で走るこの車には、私たちの技術があります。

水素社会の一翼を担う
FCVの性能向上のために

日本は来るべき水素社会に向けて、家庭用燃料電池やFCVなどの活用に力を入れています。エネルギーセキュリティー※やCO₂を排出しないというその特長から、FCVは今後の普及が期待されています。より多くの方に安全に、そして安心してFCVを利用してもらいたい。私たちはこれまで内燃機関車やハイブリッド車で培った技術を生かし、FCVの性能向上に貢献していきます。

※政治や経済などに左右されず、市民生活や経済活動などに必要なエネルギーを安定的に確保すること

排出するのは水のみ。
だから「究極のエコカー」

FCVは燃料電池の中で水素と酸素を化学反応させて電気をつくり、そのエネルギーでモーターを回して走行します。酸素は空気中から取り込み、水素は内燃機関車がガソリンや軽油を給油するように、水素ステーションで充填します。走行時に発生するのは水のみ。FCVは未来を見据えた環境に優しい車なのです。

速く正確に水素を充填する。
私たちの技術ができること。

FCV「MIRAI」の燃料は水素。水素系システムのうち、私たちは高圧水素タンクに搭載されている温度センサー、圧力センサー、それらが感知した情報を処理する水素充填ECU、そして水素ステーションに水素の情報を送信する赤外線送信機を供給しています。

3分程度※で水素を充填。
FCVをもっと使いやすく。

高圧水素タンクの温度センサーと圧力センサー、水素充填ECU、赤外線送信機が連携して送信された温度と圧力の情報をもとに、水素ステーションは水素の充填圧を適切に制御できるようになりました。なんと水素の充填時間は3分程度に。これは内燃機関車の給油時間とほぼ同等です。

※SAE規格(70Mpa、外気温20℃)に基づいたトヨタ自動車(株)測定値。水素充填圧および外気温によって充填時間は異なります

大嶋 圭司さん FCVシステム 開発技術者

「水素を扱うという初めての挑戦」

当たり前のようにFCVが走る風景。 その景色をつくる一助となりたい。

内燃機関車やハイブリッド車と同じように、FCVが当たり前に走る社会はどんな風景だろう?
そんな思いをはせながら、私たちは技術で環境に優しい社会づくりに貢献していきます。