デンソーテクニカルレビューVol. 11 No.2

デンソーの最新技術を紹介する技術論文誌「デンソーテクニカルレビュー」をご紹介します。

巻頭言

Manufacturing and Human Development for Evolving into a Global Corporation
取締役副社長 松本和男

特別寄稿

Recent Development of Visualization Analysis Techniques in Injection Molding
東京大学教授 横井秀俊

特集「部品加工技術」

Current Status and Future Perspective of Parts Processing Technologies in DENSO
黒田吉孝

  • 軽量化・高性能化に貢献する自動車用熱交換器部品加工技術

Parts Forming to Contribute to High Efficiency and Reduced Size and Weight of Heat Exchangers
光川一浩

自動車用熱交換器において高性能化・小型軽量化が進められてきたが、その重要部品であるチューブ、フィンの成形がキー技術となる。これまで、薄肉の突合せ溶接チューブや補強リブ付きチューブ、高性能フラットトップフィン、微細多穴チューブなどを製品の動向・ニーズに合わせて、ロール成形、連続押出しの解析技術などを用いて独自の工法開発を行ってきた。

Plasticity Working Method with the Improved Structure and Strength of Alloy Tool Steels
宮下 修 / 田中雅三

  • コンミテータ一体コイルの線材冷鍛技術の開発

Development of Wire Cold Forging Technology for Coils with Commutators
高田雅広 / 出来田博之 / 加藤儀和 / 小関祥代 / 中島邦彦 / 奥谷健一郎

自動車の燃費向上の一環として、エンジンスタータの小型化を推進している。コンミテータをコイルと一体化した世界初の回転子構造により小型化を実現する。そのキー技術がコンミテータ一体コイルの加工技術である。不安定で複雑形状の本コイルを高精度・欠陥レス・材料高歩留まりで加工する技術開発、そして高生産性でコンパクトな治具循環搬送同期サーボプレスとパンチ形状を最適化した金型の開発に取り組んだ。

  • 超音波によるパンチの連続打撃式穴抜き加工 - 装置の試作とマイクロ穴の加工特性 -

Piercing Process by Punch Striking Using Ultrasonic Vibration -Trial Construction of Experimental Apparatus and Forming Properties of Microholes-
星山卓志 / 竹増光家 / 山崎 進 / 三浦秀士

直径数mm~数十µmの微細穴あけ加工において近年より高い径精度および高品質の加工面が要求されている。そのようなニーズに対して、プレスによる穴あけ加工では、ダレや破断による径精度や加工面の品質悪化が問題となっている。そのようなプレス加工の問題に対して、超音波を利用し工具を振動させ加工することにより、破断面を減少させることが可能であることを明らかにした。

Current Status and Future Outlook of High Precision & Micro Processing Technologies in Automotive Parts
加納史義 / 小嶋久稔

Development of a Highly Lubricative Cutting Fluid for MQL Cutting
永田雅亨 / 森田浩充 / 池島昌三 / 佐々木啓次 / 山田理生 / 岩佐昌光

High Quality Die Casting Activity in DENSO
高木博己

Development of an Energy Saving Melting and Holding Furnace for Aluminum Die-Casting
肥後徳仁 / 西川浩司 / 浜田俊彦 / 廣瀬雅信

In-process Pigtail Seal by Injection Molding
荒井 毅 / 神谷義孝 / 古橋正至 / 若林宏之 / 中島淳生

Welding of Thin Sheets and Small Sized Parts in Automobile Parts
漆崎 守

  • 二方向照射による溶接変形量の低減 -レーザ溶接による自動車部品のミクロン・サブミクロンレベルにおける変形挙動に関する研究(第3報)-

Reduction of Welding Deformation Using the Twin Beams Method -Study of Deformation Behavior due to Laser Welding on the Micron and Sub Micron Level Automobile Parts (Report 3)-
白井秀彰 / 漆崎 守 / 望月正人 / 豊田政男

近年、製品の小型軽量・高機能化に伴う高精度接合要求が増大している。この接合高精度要求に対して低歪み加工であるレーザ溶接を展開してきたが、溶接後に発生する変形を数µm以下に抑制することは困難であった。そこで、円筒部品の全周溶接における真円度変化に対し、現象解析及び、理論解析を行い、その変形挙動を明確にした。更にこの変形挙動に基づき、同時に多点で歪みを発生させ、歪みを合成することにより変形を抑制する、低歪み溶接技術を提唱し分光入熱により変形抑制が可能であることを実証した。

Development of In-process Evaluation Technology for Laser Welding
村尾増昭 / 榊原 誠

Development of the Embedded LSI Technology in PALAP™
神谷博輝 / 三宅敏広 / 小林 亀 / 近藤宏司

Microstructures and Adhesion Properties at the Interface between Lead-free Solder and Backside-electrodes of Power Devices
粥川君治 / 棚橋 昭 / 坂本善次

則武千景 / Paresh Limaye / Mario Gonzalez / Bart Vandevelde

  • 薄肉射出成形による繊維強化品の変形挙動 - 線膨張係数の異方性や繊維配向分布がそりに及ぼす影響 -

The Deformation of Fiber Reinforced Thin Plate Obtained by Injection Molding -The Influence of the Anisotropy of the Thermal Expansion Coefficient and the Fiber Orientation Distribution on Warpage-
古橋 洋 / 佐藤和人 / 山部 昌

繊維強化樹脂を用いた射出成形品は流動過程中の繊維の配向によりそり変形が生じ、成形不良となりやすい。繊維強化樹脂において薄肉射出成形を行う場合、一般的な成形品である板厚が3mmの場合と比較し、樹脂流動の高速化や繊維の影響により樹脂流動は複雑化すると考えれられる。
本研究では繊維強化樹脂の薄肉成形板のそり変形、繊維配向度や線膨張係数を詳細に調べることにより、繊維配向状態、物性の分布と変形との関連を明らかにしたので報告する。

Prediction of Powder Lubricant Adhesion to Die Casting Die Cavities and Application to Die Design
亀山吉朗 / 飯見秀紀 / 濱田俊彦 / 土居正勝

Die and Mold Development to Advance the Competitiveness of Parts Processing Technologies
鬼頭秀仁

Training of Die Technicians Supporting New Product Development
桂 功