DENSO MaaS
クルマの延長ではなく、
「ヒト・モノの移動」という視点で、
新しいサービスを考える。
コネクティッド開発室
担当課長 博士(工学)
徐昕
Q1. これまでの経歴
大学院を卒業後、KDDIへ入社。KDDI研究所にて音声検索及び対話システムの研究に従事。各家庭にあるセットトップボックスや携帯電話などのデバイスのUIやアプリケーションを開発。2013年に「Android搭載スマートフォン/タブレット向けの対話プラットフォーム」をリリースし、音声・対話技術を生かして開発したゲームアプリは20万ダウンロードを超えました。その後、ビジネス部門へ異動し、海外のスタートアップ企業による日本市場への参入を支援するプロジェクトでは、「ワイヤレス給電システム」などIoTやAI関連ビジネスに深く携わりました。もともとクルマに興味があり、自動車業界が大きく変わろうとする中で、これまでの自分の知識・経験を活かして世界をリードするプロジェクトに貢献したいと思い、2017年7月、デンソーへ入社しました。
Q2. 現在の仕事内容
MaaSプロジェクトにおける基本アーキテクチャーの設計と開発プロセスの設計、そして新しいサービス・ビジネスの開発とエコシステムの考案です。クルマが電動化、自動化し、すべてがクラウドでつながる時代に、どんな新しい技術が必要なのか、どんな新しいサービスやビジネスが生み出せるかを考えていく仕事。例えばコネクティッドカーには安定した通信技術はもちろん、人との直接的な接点となるUIやUXの専門性は欠かせない要素の一つです。そのため、自分の今までの経験と人脈を活用し、そうした国内外のIT業界や新興企業との連携を模索しながら、パートナーシップを築いていきます。クルマの延長ではなく、「ヒト・モノの移動をより自由に効率良くするには?」という視点で考えることで、交通渋滞、エネルギー、高齢社会などの社会問題の解決にも貢献できると考えます。
Q3. デンソーの特長
特殊な技術者がたくさんいることです。クルマの素材から半導体やAIアルゴリズムまで、知りたいことを教えてくれる人が、社内を探せばだいたいみつかります。これは自分の成長に大きく役立っています。もう一つの特長は、仕事のグローバルな広がりです。デンソーは車種の垣根を越えて国内外のあらゆるメーカーと取引があり、また今回のプロジェクトも全世界を視野に入れています。社内にもヨーロッパやアメリカ、アジアなどのスタッフも多く在籍していますし、となりの席で急に海外の取引先とテレビ会議がはじまったりします。私も入社して2ヶ月ほどで海外出張へ行く機会がありました。しかもたった一人で(笑) 世界各国とのチャネルが多ければ多いほど、自分の手がけた商品やサービスをより広く届けることができる。私もこれまでの海外企業との折衝経験を活かして、どんどん活躍していきたいと思います。