DENSO MaaS
この仕事に大切なのは、
スピード感と確からしさの両立。
未来のモビリティに向けたチャンス。
コネクティッド開発室
課長
田内真紀子
Q1. これまでの経歴
大学を卒業後、大学院では人工知能を専門に研究。ロボットに「積極性」や「優しさ」などの性格を持たせて共同作業をさせた場合、どういうチームの組み合わせが最も効率的に機能するかを研究していました。大学院を卒業後は、「自分が考えたものを世界中の人に届けたい。たくさんの人を笑顔にしたい」との思いから、グローバルにモノづくりをしているデンソーへ入社。エンジニアとして、レクサスのコックピットシステムの開発に携わり、ダッシュボードにある大型ディスプレイをドライバーの手元で遠隔操作できる商品を企画・製品化しました。2016年、さらに自分の視野を広げるため、MaaSプロジェクトの組織立ち上げから参画し現在に至る。プライベートでは、仲間とバンドを組んで音楽に没頭したり、「Macrobiotic(マクロビオティック)」という玄米を主食とした食事法の免許を取ったりと、充実した日々を送っています。
Q2. 現在の仕事内容
MaaSプロジェクトは、今までのクルマの枠を超えた先進技術を組み合わせ、より安全で快適なモビリティ社会を創造していく取り組みです。世界中の動向を現地まで足を運び、社会・技術・消費者など様々な視点からモビリティにまつわる大きな流れや兆しを見つけ出し、ソリューションとしてスピーディに具現化。海外のITジャイアントと対等に議論したり、社会実験を行いながら、価値あるソリューションを作り上げ、事業化へと結びつけていきます。私は現在、複数のアジャイルチームをまとめながら、モビリティとサービスをつなぐMaaSプラットフォームの開発をしています。
Q3. これからの課題
この仕事の鍵になるのは、車載エレクトロニクス技術とクラウド技術の統合です。しかし、クルマづくりの文化と最先端のITの文化は、異国の文化のように異なり、開発のスピード感や設計方針だけでなく、使っている言葉でさえも、まったく違います。今回のプロジェクトでは、今後のモビリティに欠かせない新しい技術を、できるだけ早く世の中にリリースして、その価値や体験を世界中の人々に理解してもらうことが重要ですが、一方で、クルマは人の命を乗せて走るものなので、当然ながら「安全・安心」が第一条件でなくてはいけません。世界に負けない早さで開発を行いながら、いかに安全性や信頼性を担保していくか、それが課題です。私たちは今、「モノづくり」から「コトづくり」へと挑戦しています。「産みの苦しみ」は多々ありますが、これから来る大きなチャンス。日々、挑戦を繰り返しながら、確かな成果を出していきたいです。