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デンソー、農業ICTシステム 「プロファームモニター」を発売

~ハウス内環境をリアルタイムに見える化~

2016年6月30日

 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二)は、農業用ハウス内環境をリアルタイムにスマートフォンなど手持ちの情報端末でモニタリングできる農業ICT【注1】システム「プロファームモニター」を7月1日から発売します。メーカー希望小売価格は28万8千円(税抜、通信費別途)で、トヨタネ株式会社(本社:愛知県豊橋市、社長:川西 裕康、以下トヨタネ)などを通じて販売します。

 今回発売する「プロファームモニター」は、温度・湿度・CO2センサー、日射センサー、通信機本体、簡単取り付けケーブルとオプションの水分センサーで構成されています。自動車品質に準じた高い耐候性と精度を備えた機器により、ハウス内の気温、湿度、CO2濃度、日射量を計測し、データをクラウド上で管理しスマートフォンやタブレット、パソコンなどの情報端末でハウスから離れた場所でもリアルタイムに閲覧することができます。
 特徴として、電源はACプラグ(100V)に対応、また簡単に脱着可能なケーブルの採用により電気工事が不要で、土壌消毒や清掃の際に脱着が容易にできます。さらに、停電時や設定したセンサーの規定値を超えた場合に異常をメールで知らせる機能を標準で装備するとともに、お困りの際にすぐ相談できるサポートセンターを設置しています。

 昨年4月には、車載空調システム技術や工場用制御技術を活用し、ハウス内を最適状態に自動制御するシステム「プロファームコントローラー」を発売しました。今回発売の「プロファームモニター」はモニタリング機能に特化したことにより安価を実現、かつ取り付けが容易なため、ハウスの規模を問わず、新規農業就業者から環境制御に関心の高いユーザーまで幅広い導入を目指します。なお、通信機および温度・湿度・CO2センサーは「プロファームコントローラー」に転用が可能です。

 デンソーは、プロファーム製品の発売のみに留まらず、製造現場での作業改善の農作業への応用、さらに全国トップクラスの種苗会社であるトヨタネと連携した栽培サポートの提案など、農業の生産性向上を目指しトータルにサポートしていきます。

<注釈>

【注1】ICT:Information and Communication Technology(情報通信技術)

「プロファームモニター」製品写真

「プロファームモニター」ホーム画面(表示例)

「プロファームモニター」仕様

通信機 電源:AC電源100V、使用温度範囲:0~45℃、
使用湿度範囲:0~85%RH(通信機BOX内部)、保護(固形物・水):IP53
各センサー 気温:-20~70℃、相対湿度:0~100%RH、CO2:0~2000ppm、
日射:0~1000W/㎡
【注2】オプションで水分センサー(0~100%)、追加で温度・湿度センサー取り付け可能
外径寸法 通信機Box:374×275×153mm、
温度・湿度・CO2センサー:181×118×232mm、
日射センサー:42×74×26mm、水分センサー:136×36×12mm
サンプリング数 1分間に1回
対応ブラウザ IE11以上、Chrome、Safari、Firefox
推奨解像度 CSSピクセル(ブラウザピクセル) 776px以上