第36回中日産業技術賞において最高位の 経済産業大臣賞を受賞
株式会社デンソーは、優れた産業技術や製品開発を顕彰する第36回中日産業技術賞※(中日新聞社主催、経済産業省後援)において、豊田中央研究所と共同で開発した「リチウムイオン電池監視ICを小型化した高耐圧半導体素子」が最高位の「経済産業大臣賞」を受賞しました。デンソーが最高位賞を受賞するのは、2004年の「エジェクタサイクル冷凍機」以来の2度目となります。
車両の電動化において、エネルギー源となるリチウムイオン電池は欠かせない存在であり、小型・大容量の特性を最大限に引き出すことが課題となっています。
今回受賞した「高耐圧半導体素子」は、電池の残量を読み取る電池監視ICに搭載され、このICは電池電圧の高精度検出と多セル監視を両立させた世界初の製品として、車両の燃費向上や航続距離の延長に貢献しています。今回の受賞技術はICの高電圧駆動を実現し、多セル監視を可能とすることで電池ECUに搭載されるICや周辺部品点数を減らし、電池ECUの小型化、低コスト化を実現しました。
なお、本製品は2020年2月発売のTOYOTAヤリスに搭載されて以来、10車種以上に採用されています。
デンソーは、地球環境の保全とクリーンなモビリティ社会の実現を目指して、今後もさまざまな技術開発や基礎研究に取り組んでいきます。
※中日産業技術賞について
1986年に創設された中日産業技術賞は、機械・金属、電子・情報、新素材・バイオテクノロジー・医療などの分野における最近の技術・製品の開発に対して与えられる顕彰です。
<ご参考>リチウムイオン電池監視ICに関する過去のトピックス
デンソー、電池ECUのコア部品、次期型「リチウムイオン電池監視IC」を開発(2020年10月13日)
https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2020/20201013-01/