デンソー網走テストセンターが環境省「自然共生サイト」に認定
株式会社デンソーと株式会社デンソー網走テストセンターは、「デンソー網走テストセンター」 (北海道網走市) が、環境省の「自然共生サイト」に認定されましたことをお知らせいたします。授与式は本日札幌市で行われました。
「自然共生サイト」とは、民間の取り組みなどによって生物多様性の保全が図られていると環境省が認定する区域です。2030年までに陸域と海域の30%以上を健全な生態系として保全する行動目標「30by30(サーティ・バイ・サーティ)*」を達成するため、環境省によって2023年度から取り組みが開始されました。
今回「自然共生サイト」に認定された「デンソー網走テストセンター」は、今後OECM(Other Effective area based Conservation Measures:保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)の国際データベースに登録され、「30by30目標」の達成に貢献します。
「デンソー網走テストセンター」は、周辺を森林に囲まれた環境で、高速周回路や地形・気候を生かしたカントリー路、人工氷盤路などを備えており、新製品の実車評価などを行っています。550haの広大な敷地は半分以上が森林で、そのうちの8割以上はカラマツの人工林となっています。デンソー網走テストセンターは、センターの開発時から網走森林組合と共に、広葉樹を主体とした針広混交林化・天然性林化を目指して生物多様性を高める活動を行ってきました。
敷地内には、環境省や北海道のレッドリストに記載されているクリンソウ(植物)、ベニバナヤマシャクヤク(植物)、クマゲラ(鳥類)が観察されており、自然と人との共生が確保された場となっています。デンソー網走テストセンターは 、これらの希少な動植物種の生息が確認されている場所を保護し、この広大な森林の生態系の重要度を地域と共に把握、年4回の定期的なモニタリングを実施することで保全に努めています。さらに、網走市内 の小学校に対し、環境教育の場となるデンソー緑のプロジェクトを敷地内で実施しており、若い世代に生物多様性の保全活動の重要性を伝える取り組みも行っています。
なお、デンソーは「30by30」目標達成のため発足された、企業・自治体・NPOによる有志連合である 「生物多様性のための30by30アライアンス」 に参画しております。
デンソーとデンソー網走テストセンターは、これからも地域と連携しながら生物多様性の持続的な保全に取り組み、自然と共生しながら事業活動を行っていきます。また、若い世代へ生物多様性の重要性を伝える活動を続け、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
*生物多様性の実現に向けて2022年12月に採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」の 2030 年目標の一つ
「デンソー網走テストセンター」敷地内で撮影された希少な動植物
クマゲラ
「デンソー網走テストセンター」全景
<デンソー網走テストセンター概要>
設立 | 2002年 |
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社長 | 竹村 秀司 |
出資比率 | 株式会社デンソー 100% |
業務内容 | 新製品・新システムの実車評価、テストコースの管理 など |
社員数 | 10人 |