健康経営
経営方針
従業員が心身ともに健康であることが活力をもって働くための基盤であり、従業員とその家族の幸せにつながる重要なことです。
従業員の健康維持・増進させる風土を浸透させ、人の成長と事業発展につなげていきます。
代表取締役社長 髙達 誉
また、当社はデンソーグループの一員として、株式会社デンソーが2019年2月に策定した「デンソーグループ健康経営基本方針」に基づき、健康経営を推進します。
デンソーグループ健康経営基本方針
私たちデンソーグループでは、社員一人ひとりが健康で、個々の能力や個性を発揮することにより、会社がさらに活性化すると考えます。また、健康な心身からうまれる笑顔と情熱は人を惹きつけ、元気な会社づくりの推進力となります。デンソー基本理念にある『個性を尊重し 活力ある企業をつくる』ために、より社員が健康で、いつまでもイキイキと元気に働ける会社を目指します。
1.一人ひとりの健康のために
私たちは、社員一人ひとりが健康意識(ヘルス・リテラシー)を高めて、病気の治療や予防に向けて自律的な健康行動(適切な食事・運動習慣、禁煙など)がとれるよう、意識啓発のための情報提供や機会づくりに努めます。
2.より働きやすい環境に
私たちは、すべての社員が働きやすく多様な人材が輝く快適な職場環境づくりを行うと共に、職場マネジメントを通じてコミュニケーションの活性化を図り、仲間の健康を気づかい合える風土醸成に努めます。
3.グループ全体で活動推進
私たちは、健康を重要な経営課題に位置づけて活動することが、社会に共感いただける新たな価値を創造し続ける企業づくりの推進力となると考えます。デンソーグループは、この基本方針を共有し、各国・各地域の実情を踏まえた取り組みを実施していきます。
健康宣言
デンソー三共は、全従業員の健康の維持、増進こそ事業発展を支える健康基盤を位置づけ職場環境の向上を目指し「努力・進歩」「感謝・奉仕」「親和・協調」の精神を忘れることなく社員一人ひとりやその家族が、主体的に自らの健康に関心を持つよう、心と体の健康づくりに取り組みます。
健康推進体制
代表取締役社長が推進の責任者を務め、コーポレート統括担当役員や専門部署が中心となって、日々の健康増進活動を丁寧にサポートしています。
また、各種施策の進捗や状況は、役員と部門長が集まる「執行会議」といった経営・運用の場で定期的に共有し、対話を重ねています。
これにより、現場の意見も取り入れながら、全社一丸となって一歩ずつ継続的に健康づくりを進めていける体制を整えています。
組織体制
健康経営イメージ
健康経営戦略
当社は、従業員一人ひとりが心身ともに健康で、いきいきと働き続けられることが企業の持続的な成長を支える重要な基盤であると考えています。
健康診断や特定保健指導による生活習慣病の重症化予防、ストレスチェックやメンタルヘルス教育による心理的安全性の向上、健康保持増進施策による健康行動の定着など、さまざまな取り組みを継続的に推進しています。
これらの活動を通じて、従業員の健康リスクを低減するとともに、自ら健康づくりに取り組む風土の醸成を目指しています。
また、各施策の実施状況だけでなく、健康行動、健康指標、経営成果との関連を継続的に検証し、PDCAサイクルを通じた改善活動を実施しています。
当社では、アブセンティーイズムの低減、プレゼンティーイズムの低減、ワークエンゲージメントの向上を健康関連の目標指標として設定しています。
生活習慣病対策、メンタルヘルス対策、健康保持増進施策を相互に連携させながら、従業員の健康と能力発揮の最大化を図り、持続的な企業成長につなげていきます。
従業員の真の健康増進と働きがい向上を目指し、健康経営活動の継続的な改善を通じて、持続的な企業成長を支える健康基盤の強化に取り組んでいきます。
戦略マップ
健康経営課題の改善に対する取り組み
健康関連の目標指標
当社では、従業員一人ひとりが心身ともに健康で活力を持って働き続けられる状態を目指し、健康経営の成果指標としてアブセンティーイズム、プレゼンティーイズム、ワークエンゲージメントの3指標を設定しています。
これらの指標は相互に関連しており、単一の施策で改善できるものではありません。
生活習慣病対策による疾病の重症化予防、メンタルヘルス対策による心理的安全性の向上、健康保持増進・病気予防施策による健康意識と健康行動の定着を継続的に推進することで、総合的な改善をはかっています。
各施策においては、健康診断結果やストレスチェック結果、職場力アンケート、保健指導実績などを活用しながらPDCAサイクルを運用しています。
施策の実施状況だけでなく、受診行動や生活習慣改善といった行動変容、健康指標の変化、さらには健康不調による生産性低下や働きがいへの影響まで多面的に評価し、次年度施策へ反映しています。
生活習慣病対策、メンタルヘルス対策、健康保持増進・病気予防施策は、それぞれ異なる健康課題を対象としています。
しかし、それらは最終的には従業員の健康リスク低減と能力発揮の最大化に寄与し、アブセンティーイズムおよびプレゼンティーイズムの低減、ワークエンゲージメント向上につながる共通の指標であると考えています。
今後も各種施策の着実な実施と効果検証を積み重ねることで、従業員の真の健康増進と働きがい向上を実現するとともに、持続的な企業成長を支える健康基盤の強化に取り組んでいきます。
| 項目 | 判定・測定方法 | 目標値 (2030年) |
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アブセンティーズム (Absenteeism) |
傷病欠勤・休職の日数を算出 ※1 |
0.5 日以下 | 3.0 日 | 0.49 日 | 3.3 日 | 4.3 日 | 集計中 |
| プレゼンティーイズム (Presenteeism) |
日本語版「WLQ-J」をベースに算出 ※2 |
95.0 %以上 | 90.8 % | 91.7 % | 92.2 % | 92.1 % | 集計中 |
| ワークエンゲージメント (Work engagement) |
職場力アンケートから算出 ※3 |
66.2 %以上 (24年度比 +10 %) |
46.3 % | 54.3 % | 60.2 % | 54.3 % |
集計中 |
※1 仕事を休業している状態
算出方法: 年度末時点の全従業員数に占める、傷病欠勤・休職で3か月以上経過した従業員の日数・人数から算出。
※2 健康の問題を抱えつつも仕事を行っている状態
算出方法: WLQ (Work Limitations Questionnaire) の日本語版「WLQ-J」をベースに算出。
「WLQ-J」では、個人の健康状態や感情的な問題が仕事のどのような面に影響を与えているかを調査。
質問票は「時間管理」「身体活動」「集中力·対人関係」「仕事の結果」の4つの分野の計25問で構成。
質問の回答を元に、個人の健康上の問題に起因する仕事上の制約を把握し、特定のアルゴリズムで集計を行い、生産性を推計。
※3 算出方法: 全従業員による職場力アンケートにより エンゲージメントを4設問の肯定回答率で測定。
【職場への満足度】
【会社への愛着】
【働き方のポジティブ度】
【仕事へのやりがい】
グループ会社目標
デンソーグループでは、従業員一人ひとりの健康行動の実践状況を可視化する共通の健康指標として「健康アクション8 」を設定しています。
健康診断時の問診結果をもとに、BMI、朝食、間食、歩行、運動、飲酒、睡眠、禁煙の8項目について評価を行い、各社共通の目標として「8項目中6項目以上達成」を掲げています。
当社の2025年度実績は平均4.87項目となりました。
グループ目標とのギャップを認識していますが、歩行や運動の実施率は目標を上回り、BMI改善や間食、飲酒習慣の改善など、従業員の健康意識や行動変容による成果も見られています。
一方で、喫煙率の改善、睡眠に対する満足度に、全社的に継続して解決すべき課題と認識しています。
また、朝食習慣については若年層を中心に欠食傾向が見られ、健康行動の定着に向けた支援が必要な状況です。
喫煙対策については、構内における喫煙時間制限や禁煙支援施策を継続して実施していますが、十分な改善には至っておらず更なる行動変容の促進が必要と考えています。
睡眠については従業員アンケートでも課題として挙がっており、睡眠の質向上や疲労回復に関する施策の試行や情報提供など継続しています。
若年層に見られる朝食欠食に対しては、食育や健康リテラシー向上施策などを通じて改善をはかっていきます。
当社では、健康アクション8を単なる健康指標として捉えるのではなく、従業員の健康行動の定着度を示す重要な先行指標と位置付けています。
生活習慣病対策、メンタルヘルス対策、健康保持増進施策と連動したPDCAサイクルを継続的に回すことで、アブセンティーイズムおよびプレゼンティーイズムの低減、ワークエンゲージメント向上につなげ、従業員の真の健康増進と働きがい向上を目指し、持続的な企業成長を支える健康基盤の強化に取り組んでいきます。
| 項目 | 判定・測定方法 | 目標値 (2035年) |
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 達成率 | ①~⑧項 8個中6個以上達成割合 |
60.0 % 以上 | ― | 30.1 % | 29.6 % | 34.3 % | 集計中 |
| 達成数 | ①~⑧項 8個中6個以上達成平均 |
6 個 以上 | ― | 4.73 個 | 4.80 個 | 4.87 個 | 集計中 |
| ① BMI | 25.0未満 | 70.0 % 以上 | 57.2 % | 64.4 % | 63.2 % | 62.6 % | 集計中 |
| ② 朝食 | 週5日以上とる | 85.0 % 以上 | 78.2 % | 75.3 % | 73.2 % | 71.7 % | 集計中 |
| ③ 間食 | 毎日はとらない | 92.0 % 以上 | ― | 80.5 % | 80.1 % | 83.8 % | 集計中 |
| ④ 歩行 | 歩行や家事等の動作を60分/日以上実施 | 50.0 % 以上 | 34.7 % | 48.3 % | 51.9 % | 54.9 % | 集計中 |
| ⑤ 運動 | 1回30分以上の運動を週2日以上、1年以上実施 | 30.0 % 以上 | 18.7 % | 25.7 % | 29.6 % | 32.0 % | 集計中 |
| ⑥ 飲酒 | 週1日以上休肝日があり、飲酒時は2合/日未満 | 90.0 % 以上 | ― | 71.6 % | 74.2 % | 77.1 % | 集計中 |
| ⑦ 睡眠 | 十分休養がとれている | 75.0 % 以上 | 46.6 % | 44.9 % | 45.0 % | 43.8 % | 集計中 |
| ⑧ 非喫煙 | 習慣的に喫煙していない | 88.0 % 以上 | 63.2 % | 62.3 % | 62.9 % | 61.3 % | 集計中 |
具体的な取り組み
1.生活習慣病対策
生活習慣病は重症化による疾病休業や労働生産性低下の要因となります。
当社では健康診断、二次受診勧奨、特定保健指導を一体的に運用し、従業員の健康リスクの早期把握と改善支援に取り組んでいます。
従業員一人ひとりに自らの健康状態を理解してもらい、適切な受診や生活習慣改善を継続するように行動変容を促し、確実に定着させることが重要と考えています。
これらの取り組みを着実に積み重ねることで、生活習慣病の重症化予防を図るとともに、アブセンティーイズムおよびプレゼンティーイズムの低減を通じて、従業員が継続的に能力を発揮できる健康基盤の構築を目指しています。
1-1.定期健康診断
健康診断は疾病の早期発見だけでなく、従業員が自身の健康状態を客観的に把握し、健康行動を見直す重要な機会として位置付けています。
定期健康診断受診率100%を継続するとともに、健診結果に応じた2次検診の受診勧奨や保健指導を実施することで、健康リスクの早期把握と改善につなげています。
特に2次検診の受診実施率は2023年度25.7%から2025年度51.0%へ向上しており、受診行動の定着に一定の成果が出ています。
従業員の健康リテラシー向上により、ハイリスク者の低減維持継続にも成果が出てきました。
従業員一人ひとりの健康リテラシー向上と重症化予防を推進し、将来的な疾病休業の抑制や健康不調による生産性低下の防止につなげています。
| 項目 | 判定・測定方法 | 目標値 (2030年) |
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 定期健康診断受診率 | (受診者)÷(全従業員※) ※除・休職者等 |
100 % | 100 % | 100 % | 100 % | 100 % | 集計中 |
| 2次検診対象者率 (精密検査・再検査) |
(産業医判定)÷(受診者) | 10 % 以下 | 44.9 % | 46.0 % | 44.9 % | 37.1 % | 集計中 |
| 2次検診受診実施率 |
(2次検診受診者) ÷(2次検診対象者) |
100 % | 25.7 % | 25.7 % | 50.0 % | 51.0 % | 集計中 |
| 血圧:ハイリスク かつ未治療者率 |
(検査結果※1)÷(受診者) |
0 % | 6.2% | 5.0 % | 2.7 % | 2.4 % | 集計中 |
| 血糖:ハイリスク かつ未治療者率 |
(検査結果※2)÷(受診者) |
0 % | 5.3 % | 2.4 % | 2.7 % | 3.1 % | 集計中 |
※1 血圧ハイリスク
血圧の収縮期160mmHg以上または拡張期100mmHg以上
※2 血糖ハイリスク
空腹時血糖126mg/dL以上またはHbA1c6.5%以上
1-2.特定保健指導(40歳以上)
指導を確実に実施するため、就業時間内での計画的な実施、面談環境の整備、所属上長との連携体制を構築しています。
当社では、対象者の面談予定を関係者間で共有、業務との両立に向けた調整および参加フォローを行うことで、実施阻害要因を事前に排除しています。
2025年度は対象者数が前年比12.9%減少し、2022年度比では40.0%減少しました。
実施率100%を継続するとともに、改善率も43.3%を確保しており、施策として一定の効果が確認できています。
いっぽうで、再流入率は30.0%、リピート率は56.7%となり、改善後の再流入防止と継続対象者への対応が次の課題と考えています。
従来の保健指導に加えて産業医面談など複数のアプローチを組み合わせるなど、行動変容が定着しにくい層への働きかけを強化します。
| 項目 | 判定・測定方法 | 目標値 (2030年) |
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対象者数 | 定期健康診断結果 |
― | 45 名 | 40 名 | 31 名 | 27 名 | 集計中 |
| 対象者率 | (対象者)÷(40歳以上従業員) | 15 % 以下 | 19.9 % | 17.5 % | 18.9 % | 15.8 % | 集計中 |
| 実施率 |
指導完了の対象者割合 | 100 % | 100 % | 100 % | 100 % | 100 % | 集計中 |
| 改善率 (流失率) | (翌年指導対象外(改善・服薬)) ÷(対象者数) |
100 % | ― | 33.3 % | 44.1 % | 43.3 % | 集計中 |
| 再流入率 | (悪化・服薬中断)÷(対象者数) | 10 % 以下 | ― | 22.2 % | 41.2 % | 30.0 % | 集計中 |
| リピート率 | (継続対象者)÷(対象者数) | 0 % | ― | 66.7 % | 55.9 % | 56.7 % | 集計中 |
1-3.特定保健指導予備群(39歳以下)に対する生活習慣改善支援
デンソー健康保険組合と協働して生活習慣改善支援を試行しています。
2025年度は、本人への継続的な受講フォローに加え、職場上長と連携した声掛けや動機付けを実施しました。
結果、改善支援率は2024年度の60.0%から85.7%へ25.7ポイント上昇しました。
現時点では、より多くの対象者に行動変容のきっかけを提供できたことを成果と捉えています。
また、将来的な健康リスク低減への寄与を継続的に評価します。
| 項目 | 判定・測定方法 | 目標値 (2030年) |
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 対象者 | 定期健康診断結果 (対象者は年度毎健保と調整中) |
― | ― | 5名 (選抜試行) | 30 名 | 42 名 | 集計中 |
| 対象者率 | (対象者)÷(39歳以下従業員) | 15 % 以下 | ― | ― | 26.8 % | 30.7 % | 集計中 |
| 改善支援率 | (受講者)÷(対象者数) | 100 % | ― | 100 % | 60.0 % | 85.7 % | 集計中 |
1-4.食育活動
社員食堂では全メニューを管理栄養士が監修、カロリーや塩分等栄養成分を表示しています。
カロリーや塩分に配慮したヘルシーメニューを継続的に提供し、従業員が健康的な食事を選択しやすい環境を提供しています。
また、掲示物や冊子の配布など栄養・健康に関する情報を発信することで、従業員の健康リテラシー向上と健康に対する行動変容のきっかけを提供しています。

2.メンタルヘルス対策
従業員がいきいきと働き続けるためには、身体面だけでなく心理面の健康維持も重要な経営課題であると考えています。
当社では、ストレスチェックや職場分析を通じて従業員自身が心身の状態を振り返る機会を提供するとともに、職場単位で課題を把握し、改善活動につなげる仕組みを構築しています。
また、セルフケア教育や管理職向けラインケア教育を継続的に実施することで、メンタルヘルス不調の予防、早期発見、早期対応に取り組んでいます。
これらの活動を通じて、心理的安全性の向上、働きやすい職場環境づくり、ワークエンゲージメント向上を推進し、アブセンティーイズムおよびプレゼンティーイズムの低減につながる組織風土の醸成を目指しています。
2-1.ストレスチェック
ストレスチェックは高ストレス者の把握だけでなく、職場環境改善の起点となる重要な指標として活用しています。
2025年度の全社スコアは120と前年度と同水準で推移したものの、職場単位で分析すると前年度から改善した部署が複数確認されており、改善の兆しがみられています。
改善がみられた職場では、特に若手リーダーによる対話機会の増加や職場内コミュニケーションの活性化などの共通傾向が確認されました。
職場マネジメントが心理的安全性を担っていることがわかりました。
ストレスチェックを単なる測定に留めず、集団分析結果を活用した職場ディスカッションや管理職教育につなげることで、職場ごとの課題改善と好事例の横展開を推進しています。
今後も継続的な分析と改善活動を通じて、ワークエンゲージメント向上および健康不調による能力発揮低下の抑制につなげ、従業員が安心して活躍できる職場環境づくりを進めていきます。
| 項目 | 判定・測定方法 | 目標値 (2030年) |
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 実施率 | (回答者)÷(全従業員※) ※除・休職者等 |
100 % | 70.5 % | 91.7 % | 96.4 % | 92.0 % | 集計中 |
| スコア | 回答から算出(総合健康リスク) | 100 以下 | 128 | 121 | 118 | 120 | 集計中 |
| 高ストレス者率 | (高ストレス者率)÷(回答者) | 5.0 %以下 | 13.8 % | 13.2 % | 4.2 % | 7.6 % | 集計中 |
| 改善職場数 | 前年結果との比較 | ― |
拠点統合による 部署再編 |
2 部署 | 3 部署 | 9 部署 | 集計中 |
2-2.メンタルヘルス研修
従業員が心身ともに健康に働き続けられる職場づくりを目的として、階層ごとの役割に応じたメンタルヘルスケア教育を毎年実施しています。
管理職および新任昇格者に対しては、ラインケアを中心とした研修を実施し、部下の変化への気づきや適切な声掛け、職場環境づくりに関する理解を深めています。
また、管理監督者として求められるメンタルヘルスへの対応力向上と、早期発見・早期対応の重要性について継続的な意識啓発を行っています。
一般従業員に対しては、セルフケアを中心とした研修を実施し、自身のストレス状態への理解やセルフマネジメントに関する知識の習得を支援しています。
あわせて、周囲の従業員への配慮や相談しやすい職場風土づくりについても啓発を行い、メンタルヘルス不調の予防に努めています。
メンタルヘルス不調の予防、早期気づき・早期対応の促進に取り組むとともに、従業員の活躍継続と組織の持続的な成長を支える職場環境づくりを推進しています。
研修一覧
・ 管理職向け研修
・ 新任昇格者研修
・ ラインケア・セルフケア研修
・ 一般向け研修
2-3.復職支援制度
長期休業者の円滑な職場復帰および復職後の安定就業を目的として、産業医と職場が連携した復職支援体制を運用しています。
復職にあたっては、本人と職場上司が復職支援プラン(業務計画)を策定し、業務の質・量・勤務時間について双方で合意のうえ、段階的に業務負荷を高める運用としています。
復職後は、本人の体調変化や業務習熟状況を継続的に確認し、必要に応じて産業医を交えた協議を実施することで、個々の健康状態に応じた就業配慮を行っています。
復職支援を単なる復帰判定に留めず、復職後の定着支援まで含めた継続的なフォローを行うことで、人材の活躍継続と組織力維持につなげています。
3.健康保持増進・病気予防施策
当社では、疾病の発症や重症化を未然に防ぎ、従業員一人ひとりが健康に働き続けられる環境を整備するため、健康保持増進および病気予防に関する各種施策を推進、従業員の多様な健康課題に対応する支援体制を整えています。
健康経営においては、疾病発症後の対応だけでなく、健康リスクの早期把握や適切な情報提供を通じて、従業員自らが健康行動を実践できる環境づくりが重要であると考えています。
これらの取り組みを継続的に実施することで、健康意識の向上と行動変容を促進し、アブセンティーイズムおよびプレゼンティーイズムの低減、ワークエンゲージメント向上につながる健康基盤の強化を目指しています。
3-1.がんの予防
疾病の早期発見・早期治療を目的に、定期健康診断とあわせて、がん検診を実施しています。
全従業員を対象に肺がん検診(胸部X線検査)、40歳以上の従業員を対象に、大腸がん検診(便潜血検査)を毎年じ実施、胃がん検診(胃部X線検査)を隔年で実施しています。
これまでに産業医による受診勧奨にもとづき精密検査の結果、早期の疾病発見や治療につながった事例があり、従業員の健康維持および重症化予防に寄与しています。
また、ポリープの早期発見・摘出による将来的な疾病リスクの低減にもつながっています。
自治体が実施する各種がん検診の周知、デンソー健康保険組合による検診補助制度の案内を通じて、従業員一人ひとりが自身の健康状態を見つめ直し、主体的な健康管理に取り組めるよう支援しています。
今後は、従業員が自主的に受診している各種がん検診や脳ドック等の受診実績把握を進め、疾病の早期発見・早期治療に向けた健康データの活用を強化していきます。
| 項目 | 判定・測定方法 (定期健診結果のみ集計) |
目標値 (2030年) |
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 肺がん検診 | 胸部X線検査 健診受診者・毎年 |
100 % | 100 % | 100 % | 100 % | 100 % | 集計中 |
| 大腸がん検診 | 便潜血検査 40歳以上健診受診者・毎年 |
100 % | 86.1 % | 95.1 % | 89.9 % | 87.1 % | 集計中 |
| 胃がん検診 | 胃部X線検査 40歳以上健診受診者・隔年 |
100 % | 77.5 % | 86.5 % | 63.6 % | 78.3 % | 集計中 |
3-2.喫煙対策
従業員の健康維持増進と受動喫煙防止の観点から、段階的に喫煙環境の改善を進めています。
2020年に屋内全面禁煙および分煙運用の開始、2023年に敷地内における紙たばこ喫煙禁止、2025年に指定喫煙所利用時間の設定など、継続的に対策を強化してきました。
あわせて、デンソー健康保険組合と協働し、卒煙キャンペーンや禁煙支援施策を定期的に実施しています。
今後もグループ会社の取組み事例を参考にしながら、喫煙者の行動変容を促す施策を継続的に検討し、健康増進および受動喫煙防止に取り組んでいきます。
| 項目 | 判定・測定方法 | 目標値 (2035年) |
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 喫煙率 | 習慣的に喫煙している (健康診断問診) |
12.0% 以下 |
36.8 % |
37.7 % | 37.1 % |
38.7 % |
集計中 |
3-3.相談窓口の設置
心身の健康や職場生活に関する不安や悩みを早期に相談できる環境整備のため、全従業員を対象とした『こころとからだの電話相談』窓口を設置しています。
相談窓口では、こころやからだの悩み、メンタルヘルス、人間関係、仕事の悩み、ハラスメントなど幅広い相談に対応しており、保健師・看護師等の専門スタッフが匿名で相談を受け付けています。
また、デンソー健康保険組合が提供する健康相談窓口や、国・自治体等が開設する公的相談窓口についても情報提供を行い、従業員が必要な支援につながりやすい環境づくりに努めています。
3-4.女性の健康課題への対策
女性従業員が安心して長く働き続けられる職場環境づくりの一環として、女性特有の健康課題に関する支援を実施しています。
女性従業員を対象とした『こころとからだの電話相談』窓口を設け、更年期症状や月経関連の不調、病気への不安、子育てや介護、人間関係など幅広い相談に対応しています。
保健師・看護師等の専門スタッフが対応し、必要に応じて産業医や保健師などの社内支援につなげています。
また、乳がん検診や子宮がん検診など各種検診に関する健康保険組合の補助制度を案内しています。
全女性従業員を対象とした健康アンケートを実施、これまで顕在化していなかった健康上の不安や相談ニーズの把握に役立てています。
2025年度は、フォローや趣旨の説明を行い、対象者全員から回答を得ました。
「相談したい内容はあったものの相談先や相談方法が分からなかった」といった声も確認されており、従業員との接点強化および早期支援体制の充実に一定の成果が見られました。
今後も健康課題の早期把握と適切な支援を通じて、女性従業員の健康保持増進と活躍継続を支援していきます。
| 項目 | 判定・測定方法 |
目標値 (2029年) |
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 子宮頸がん検診 | (受診者)÷(女性従業員)・毎年 | 80 % |
― | 40.0 % | 23.5 % | 6.0 % | 集計中 |
| 乳がん検診 | (受診者)÷(女性従業員)・毎年 | 50 % | ― | 37.5 % | 16.7 % | 6.0 % | 集計中 |
3-5.健康イベント
健康意識向上を目的として、デンソー本社、デンソー健康保険組合が主催、近隣グループ会社と共催する各種健康イベントへの参加を推進しています。
また、従業員家族を招いた社内イベントも毎年実施しており、骨密度測定など健康に関する体験型企画を通じて、従業員とその家族の健康意識向上に取り組んでいます。
現状、ウォーキングイベントなどの健康イベントは10~30名程度の参加、家族向けイベントも数十組(200名程度)の家族が参加しています。
今後はより多くの従業員が参加しやすい企画内容や周知方法を検討し、健康づくりへの参加機会の拡大をはかります。

3-6.感染症対策
感染症の発生予防および職場内での拡大防止を目的として、感染症対策に関する基本方針および対応マニュアルを整備し、継続的な健康管理に取り組んでいます。
季節性インフルエンザなどの感染症が発生した際には、職場単位での体調確認や注意喚起を行うとともに、手指消毒やマスク着用等の基本的な感染予防対策の徹底を図っています。
食堂・休憩室・執務室などの共用エリアにはアルコール消毒液を設置し、日常的に感染予防に取り組める環境を整備しています。
デンソー健康保険組合によるインフルエンザ予防接種補助制度の案内を通じて、従業員本人だけでなく家族の健康維持も支援しています。
3-7.応急救護講習(応急手当・AED・心肺蘇生・人工呼吸)
従業員の命を守る取組みとして応急手当·救命蘇生法の講習を実施しています。
地元消防署の協力またはグループ会社有識者支援をあおぎ、講習の機会を毎年設けています。

ライフワークバランスの推進
ライフワークバランス推進のため、従業員1人あたり15日/年の有休取得を奨励しています。
一般の従業員はもとより管理職においても、労働時間管理を徹底しています。
長時間勤務が発生した際には、健康状態を確認するために産業医面談を実施しています。
| 項目 | 判定・測定方法 (定期健診結果のみ集計) |
目標値 (2030年) |
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 年次有給休暇 取得日数 |
(従業員の総有休取得日数) ÷(全従業員※) ※除・休職者等 |
15 日以上 | 12.7 日 | 15.2 日 | 14.1 日 | 13.3 日 | 集計中 |
| 法定外労働時間 (年平均) |
(従業員の総時間外労働時間) ÷(全従業員※) ※除・管理職,休職者等 |
20 時間以下 | 15 時間 | 18 時間 | 18 時間 | 22 時間 | 集計中 |
| 平均勤続年数 (年度末時点) |
(従業員の総勤続年数) ÷(全従業員) |
― | 16.3 年 | 17.7 年 | 16.7 年 | 16.9 年 | 集計中 |
労働安全衛生
当社は、従業員一人ひとりが安心して働ける職場環境づくりを重要な経営課題の一つと位置付けています。
安全と健康は事業活動の基盤であり、災害の未然防止と心身ともに健康に働き続けられる環境整備に取り組んでいます。
爆発・火災などの重大災害を発生させないための安全管理体制の強化を継続するとともに、デンソーグループ全体で災害事例や教訓を共有し、安全意識の向上と再発防止活動を推進しています。
当社においても過去の重大災害により尊い命が失われた事実を真摯に受け止め、その教訓を決して風化させることなく、安全文化の継承と再発防止に取り組んでいます。
デンソーグループで統一された規定・基準に基づき、ISO45001相当の労働安全衛生マネジメントシステムを運用しています。
計画・実行・評価・改善のPDCAサイクルを継続的に回すことで、労働安全衛生水準の向上に努めています。
日常的な職場パトロールに加え、毎月開催する安全衛生委員会にあわせて産業医および衛生管理者による職場巡回を実施し、作業環境および作業衛生の管理徹底をはかっています。
現場の状況を継続的に確認し、職場課題の早期発見と改善につなげることで、安全で健康に働ける環境づくりを推進しています。
また、始業前にはラジオ体操を実施し、作業前に身体をほぐす習慣を定着させています。
日々の体調確認と作業に向けた身体の準備を通じて、けがの予防と安全に働ける職場づくりに取り組んでいます。
今後も「安全はすべてに優先する」という考えのもと、安全と健康の両面から職場環境の向上を図り、従業員の安心・安全と持続的な企業成長を支える基盤づくりに取り組んでいきます。
| 項目 | 判定・測定方法 | 目標値 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 重大災害件数 | 死亡・重度の障害災害 | 0 件 | 0 件 | 0 件 | 0 件 | 0 件 | 集計中 |
安全衛生基本理念
デンソーグループで統一された規定・基準に基づく基本理念のもと、日々の安全管理に努めています。
基本理念と自己宣言を記入したカードを常に携帯して、従業員ひとりひとりの安全意識の維持に努めています。
安全衛生基本理念
人は働くことによって生命を失うことはもとより健康・身体機能を損なうことがあってはならない
1.安全で働きやすい職場づくりこそ、人間尊重と高生産性を両立させ得る最善策であることを徹底する
2.国内外のすべての事業活動において、地球環境の保全、生態系や資源保護に配慮すると共に、環境保全を通じ、地域社会との共生に努める
3.これらの活動は、各機能、各職制および職場の一人ひとりが創意と工夫を結集し、全員参加で行う
安全衛生に関するアセスメントの実施
設備・化学物質の危機源の特定を行い、DAS(デンソー安全衛生環境基準)に基づいてリスク低減策を策定し、設備設計に反映させ製作し、安全確認を行っています。
また、設備の完成後は、生産ラインでの作業内容及び環境に焦点を当てて、リスクアセスメントを実施しています。抽出されたリスクについては、物理的な安全対策や教育・訓練・作業要領書への反映などを行っています。
安全衛生マネジメントシステムの一環として、経営層によるトップ巡回を行い、安全最優先を徹底しています。
地域に対する取り組み
地域社会の健康への取り組みに貢献するため、以下の活動を推進しています。
献血活動
当社は、病気やけがなどにより輸血を必要とする方々の治療に役立てていただくため、2023年から日本赤十字社の献血活動に協力しています。
献血車を構内へ受け入れ、従業員が勤務先で献血に参加できる環境を整えることで、社会貢献活動への参加機会を提供しています。
献血は毎年2回、9月頃と2月頃に実施しています。
特に冬季は街頭での献血者数が減少し、必要な血液の確保が課題となることから、2月の実施を軸として継続的に協力しています。
今後も従業員一人ひとりの社会貢献活動への参加を支援するとともに、地域社会の一員として献血活動への協力を継続していきます。
今後の取り組み
当社は、従業員一人ひとりが心身ともに健康で、安心して働き続けられる職場環境づくりを重要な経営課題と位置付けています。
生活習慣病対策、メンタルヘルス対策、健康保持増進施策、労働安全衛生活動を相互に連携させながら、健康行動の定着、健康リスクの低減および働きやすい職場環境の実現に取り組んでいます。
今後も各種施策の実施状況や健康関連指標を継続的に確認し、PDCAサイクルによる改善活動を推進することで、アブセンティーイズムおよびプレゼンティーイズムの低減、ワークエンゲージメントの向上を目指します。
また、デンソーグループや地域社会との連携を通じて、健康課題や社会環境の変化に対応しながら、より実効性の高い健康経営活動へ発展させていきます。
一つひとつの施策を着実に実行し、その成果を検証しながら改善を積み重ねることで、従業員の真の健康増進と働きがい向上を目指し、持続的な企業成長を支える健康基盤の強化に取り組んでいきます。
健康経営に関する認定状況
当社は、従業員一人ひとりの健康保持・増進と働きやすい職場環境づくりを重要な経営課題と位置付け、2018年から健康経営優良法人認定制度へ参画しています。
健康課題の改善に向けた継続的な取り組みと健康経営の推進が評価され、健康経営優良法人(大規模法人部門)の認定を受けています。
その後も各種健康施策を継続的に推進した結果、8年連続で健康経営優良法人(大規模法人部門)の認定を受けています。
従業員の健康増進と働きやすい職場環境づくりに取り組んできた成果の一つと考えています。
また、2024年には埼玉県健康経営実践事業所として認定を受けました。
地域社会に根差した企業として、従業員の健康づくりと働きやすい職場環境づくりを推進してきたことが評価されたものと受け止めています。
今後も、従業員の真の健康増進と働きがい向上を目指し、健康経営活動の継続的な改善を通じて、持続的な企業成長を支える健康基盤の強化に取り組んでいきます。
健康経営優良法人2026
2018年から健康経営優良法人認定制度へ参画、
8年連続で健康経営優良法人(大規模法人部門)の認定を受けています。
健康経営優良法人2026認定証
健康経営優良法人2026 大規模法人部門
