第1章 創立 豊星産業と日本電装との縁 1948~1979

1. 豊星産業の設立(1948年)

③ 輸出品生産指定業者の選定

1962年6月、豊星産業は自動車のブレーキオイルや不凍液など、輸入のみに依存していた特殊油類の国産化のために日本の燐化学工業と技術提携を結び、韓国初の自動車特殊油類の最新設備を設けた生産工場を建設した。

豊星電機で生産して販売した電話機
豊星電機で生産して販売した電話機

また、1964年に貿易業(輸入)から電気通信機械製造業を主な業種に転換した豊星産業は、自動車部品だけでなく、電話機、公衆電話機、電力計などの輸入一辺倒から脱却して直接生産に乗り出し、二度にわたって1億ウォンに資本を拡大するなど、順調に会社を拡張していった。

1966年には、中小企業の育成のために政府が1964年から推進していた輸出品生産指定業者に選ばれ、輸出用原資材や施設資金などの支援を受けるなど、堂々たる製造・生産メーカーとしての姿を整えていった。