第1章 創業の時代

8. 安全のデンソー

1949-

(1)安全の基盤固め

1970年
当社は安全衛生の基本として、「デンソー安全衛生基準(DAS)」を制定した。これは今日に至るまで、当社内では絶対順守すべきものとして、確実に継承し広く定着している。
デンソー安全衛生基準(DAS)
デンソー安全衛生基準(DAS)

当社は創立以来、常に「安全」を心掛けてきた。

しかし、1960年代に入ると、生産現場では新たな生産方式の導入や新材料の採用により、化学的、物理的な危険が増してきていた。事故防止のための新たな安全基準が必要となっていた。

当社はこれを急務と位置付けて取り組みを開始し、1970年5月、「デンソー安全衛生基準(DAS)」を制定した。

DASは制定時には「安全編」「衛生編」から成っていた。制定と同時に部・課長、係・班長を対象とした研修を広く実施するなど、様々な方法を講じて、全職場への浸透を徹底した。

DASはその後、項目の追加修正が何度も加えられ、質量ともにさらに充実したものとなっていった。一人ひとりが自発的に安全行動でき、仲間の安全も考えて相互注意できる職場をつくる。これが基本となる考え方であった。

浸透が着実に進むとともに、DASはやがて社員の意識においては「絶対守らなければならないもの」というところにまで高まった。広く深く、浸透と定着が進み、デンソーの安全における「バイブル」として、当社の貴重な財産となった。