エンドユーザーを想像し
自ら設計した技術を体感してもらう醍醐味
システム技術2部 技術5室 技術課
2016年入社 K.Y
入社から約4年間はガソリン車の排ガス適合業務からキャリアをスタート。現在は、システム技術2部 ADAS課に所属し、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)の設計を担当。
自動車業界を志望した理由と、入社の決め手は?
実車評価を伴う制御開発に携わりたい
働く姿にマッチすると感じ、決断
大学院で電子情報システム学を専攻し、制御工学研究室に所属していました。趣味の自動車好きが高じて、将来は自動車の制御開発に携わりたいと考えていました。自身の希望は、自動車部品の製造や単体の開発といった業務ではなく、自分が変更した制御仕様や定数が実車評価で結果を確認する業務フローをイメージしていました。数多くの自動車関連企業の採用ページを見ていくうちに、自分の働き方とマッチしていそうだと感じたことが、この仕事を選ぶきっかけとなりました。
個別説明会や、内定後の会社見学にて整備場、評価路などを見るうち、試験車両を扱った業務と制御仕様、パラメータ設計にも携われることを知り、応募を決めました。当時の自動車関連のニュースで新しい燃費や排ガス規制が話題となっている時期でした。自動車を量産する上で重要な部分を担っており、責任ある仕事ができると感じて入社を決めました。
入社後の仕事内容や、職場の雰囲気は?
ガソリン車の排ガス適合業務から技術折衝能力まで
社内でのコミュニケーションも活発
入社から約4年間はガソリン車の排ガス適合業務を担当しました。基準を満足できない状態から定数を適合し、最終的に認証試験に合格して生産開始された車両を街中で見ることにやりがいを感じていました。その後、排ガス適合よりも実車の挙動、官能に直結するHEV車の走行制御の適合業務に携わり、先頭機種の適合主担当として、自動車メーカーと適合方法から協議し、自動車メーカーとの技術折衝能力を身につけてきました。
私は他社への出向経験があり、隣の部署であってもメンバー同士がどんな雰囲気なのか全く分からない状態を体感したからこそ言えることですが、当社は部署ごとの壁が無く、全従業員が分け隔てなく会話ができると思います。この雰囲気作りに一役買っているのが「サークル活動」だと思っています。私は釣りが趣味なので釣りサークルに所属していますが、普段業務と関らないメンバーと共通の趣味を共にすることで社内でもよく話すようになりました。
現在の役職や仕事内容、学んだことは?
各社が凌ぎを削るADAS分野で知見を吸収
折衝スキルをレベルアップ
ADAS機能の一つであるのACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)の設計業務を担当しています。「クルーズコントロール」と聞くと、当たり前のように付属している昔からある機能のイメージですが、最近はどの自動車メーカーも、全車速域で前方を走る車両に追従走行できるまでレベルアップしてきており、最も身近で、競争の激しい機能という印象を持っています。私は次世代のADASシステムに搭載されるACCの新機能について、自動車メーカーと機能のあるべき姿(要件定義)を協議し、その機能の具体化(詳細設計)及び、シミュレーション評価までを担当しています。
ADASは競争の激しい分野なので、当然誰もが次世代には他のライバルより優れた機能を載せてレベルアップさせ、性能を点数付けされる自動車アセスメントにて高得点を取得することで商品付加価値を向上させたいと思っています。しかし、ハード的な性能限界があるため、がむしゃらにON性能(意図した所で作動する)を求めすぎると、OFF課題(不要時に作動してしまう背反)が発生するためバランス取りが重要です。各種センサーのハード特性や認識仕様からACC等のアプリ仕様の知見が無いと、落としどころを判断が出来ないのが難しい部分です。
そのような中、センサー認識担当部署のメンバーや先行システムを開発したチームメンバーの知見を吸収し、自動車メーカーとの技術折衝ができるレベルまで知見を拡大できました。
仕事のやりがいについて教えてください。
日頃から需要のある機能を意識
エンドユーザーに体感してもらえることが最大のやりがい
ACCという機能は、直接エンドユーザーがスイッチを押して機能をON・OFFできる上、設計したものが自動車の挙動のみならず、機能の状況がモニター表示される車両も増えており、視覚でも体感できます。まだ私の設計している機能は世に出ていませんが、日頃の運転時に、「こういう機能が欲しい」と思いつけることが面白いと感じています。
最大のやりがいは、私が設計した機能が直接エンドユーザーに体感してもらえる所にあると思っています。これまで経験してきた排ガス適合の業務は法規対応であった為、担当した車を街で見かける時に嬉しさを感じられるものの、エンドユーザーは何も感じないだろうなという感情はありました。
ACCはエンドユーザーに馴染み深い機能であるため、「こういう機能が欲しかった」、と言ってもらえるような機能を考えること自体に、今はやりがいと責任を感じています。
プライベートについても教えて!
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休日の過ごし方は?
2児の父親になってからは子ども中心の生活です。休日は自身が開発に携わった車に家族を乗せて、公園や買い物にと忙しいですが、それが入社してからの夢だったため、実現できて充実した日々を送っています。
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プライベートで楽しんでいる趣味は?
もう少し子どもが大きくなったら、以前よく妻と2人で行っていた三重県菰野町にある八風キャンプ場でのファミリーキャンプに挑戦し、子どもたちに川遊びを教えてやりたいと思っています。良い父親ぶったことを言っていますが、車好きの血が収まらず、スポーツ車も所有し続けて個人的な趣味も楽しんでいます。
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