「デンソーのなぜなぜ!」

Vol.1 デンソーカップチャレンジサッカー編

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    三笘薫選手、長友佑都選手、谷口彰悟選手、伊東純也選手等。サッカー日本代表として世界で戦ってきた彼らには、共通点があります。

    それは、大学生の時に、ある一つのサッカー全国大会に出場していたということです。その大会こそ、今回私が取材に行った大学サッカーの全国大会「デンソーカップチャレンジサッカー(通称:デンチャレ)」です。

    デンソーカップチャレンジサッカー刈谷大会の試合風景

    正直に言うと、取材に行く前の私は「デンソーが、なぜ大学サッカー大会に?」と、あまりピンときていませんでした。しかし実際に大会を見て、選手や運営にかかわる大学生の話を聞く中で、その印象は大きく変わりました。今回は、新米社員の私が大学サッカーの全国大会「デンチャレ」の現場で見た光景と、そこで感じたことをお伝えします。

    トロフィーを掲げて喜ぶ青いユニフォームを着た選手たち

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      デンソーカップチャレンジサッカー大会とは

      デンチャレは、大学サッカーの全国大会で活躍した選手たちが、地域ごとに選抜チームを組み、日本一の地域を決める大会です。大学別ではなく、各地域から選ばれた選手たちが集まり、大学サッカートップレベルの試合が行われます。

      実際に、三笘薫選手や谷口彰悟選手をはじめ、日本代表として活躍する選手たちも、大学生の頃にこの大会に出場していました。

      DENSOロゴのユニフォームを着ている三苫選手と谷口選手

      Jリーグのスカウトだけでなく、欧州クラブの関係者にも注目されている大会であり、 実際に今大会の期間中にも、J1のクラブから声をかけられた選手が複数いるそうです。

      また、デンチャレの大きな特徴の一つが、大会の最後に、選抜された選手で日本代表チームを編成し、韓国代表と戦う定期戦が行われることです。全国大会でありながら、国を代表する立場でプレーする経験につながっていることに驚きました。

      韓国と日本の国旗が掲揚された代表戦の試合風景

      なぜデンソーは、この大会を協賛することになったのか

      以前デンソーには自社のサッカー部があり、東海リーグから上位カテゴリーへの昇格を目指して活動していて、大学サッカーにも強い関心を持っていました。そんな中、当時この地域対抗の大学サッカー大会を主催していた団体が、運営を続けることが難しくなり、デンソーに支援の相談が寄せられたことが、関わりのきっかけだったそうです。

      「将来を担う大学生選手たちが集まり、成長していく場をなくしたくない。」
      その思いから、大会への協力が始まりました。その後、デンソーのサッカー部はJFL(日本フットボールリーグ)から撤退し、東海地域リーグに属するFC刈谷に引き継がれましたが、大会への関わりは続いています。

      理由を聞くと、韓国代表との交流戦や、学生主体の大会運営、地域の小学生とのサッカー教室など、競技を超えて人が育つ場になっているためとのこと。
      「自社サッカーチームがなくなっても、大会を残す価値がある。」
      そう判断されたことを知り、驚きと会社としての熱いメッセージを感じました。

      選手にとっての「デンチャレ」とは? 〜常藤奏選手インタビュー〜

      実際に出場している選手たちは、この大会をどのように感じているのか。関東選抜Aおよび日本代表のキャプテンを務め、現在J1に属する柏レイソルへ内定が決まっている常藤奏選手に話を伺いました。
      常藤選手は、1年生の頃から選抜され、今大会が3度目のデンチャレ。 彼はこの大会を、こんな言葉で表現してくれました。

      「デンチャレは、人生の転機です。昨年、関東選抜として優勝したことをきっかけに、 複数のクラブからオファーをいただきました。普段は交わらない地域のトップ選手たちとプレーできたことで、大学生活の中で一番成長できた大会だと感じています。」

      将来の夢を尋ねると、迷いなくこう答えてくれました。

      「夢はA代表としてワールドカップで優勝することであり、直近の目標は2030年のW杯出場。
      そのために、同世代でレベルの高い選手と戦えるデンチャレの経験は、本当に大きな財産になっています。」

      インタビューに応える常藤選手

      競技だけじゃない、地域とつながる大会

      会場にいると、ピッチの外でも多くの大学生が動いている姿が目に入りました。

      試合を裁いている審判も、全国から選ばれた学生審判でした。
      トップレベルの真剣勝負を任される緊張感の中で、一つひとつの判定に向き合っている姿を見て、その責任の重さを感じました。

      学生審判が整列して歩く様子

      さらに、大会運営を担っているのも大学生です。大会に向けた企画立案から、試合日程の調整、当日のスケジュール管理、関係者との連携まで、その多くを学生主体で運営しています。競技を「つくる側」として大会に関わることで、チームワークやマネジメント力、社会人基礎力を実践の中で身につけているのだと感じました。

      大会運営を担う大学生たち

      大会期間中には、選手協力のもと、地域の小学生や、FID(知的障がいのある方)を対象としたサッカー教室も行われていました。

      選手たちは試合中の真剣な表情とは一転し、小学生の目線に合わせながら、楽しそうに声をかけ、一緒にボールを追いかけていました。教室の後半には、小学生が大学生にプレーについて質問する場面もあり、「どうしたらうまくシュートが打てますか?」といった問いに、身振り手振りを交えて答えている様子が印象的でした。

      教室が終わると、大学生にサインをもらおうと集まる子どもたちの姿も見られ、 その場に自然な笑顔と会話が生まれていました。

      選手と一緒に走る子どもの姿

      デンチャレは、大学サッカーの全国大会ですが、勝敗を競うだけの大会ではないと感じました。

      ピッチに立つ選手だけでなく、審判を務める学生や、運営に関わる学生、地域の人たちまで、それぞれの立場で大会を支えている様子が印象に残りました。正直、入社前の私は、デンソーを「技術や部品だけをつくる会社」だと思っていました。しかし、今回の大会を現場で見て、人が挑戦し、学び、少しずつ成長していく過程を見て、「人を育てることに本気の会社」だということを改めて感じました。

      新米社員の私にとって、この大会は、会社を見る視点が少し変わるきっかけになりました。
      今後も、このような気づき、きっかけを継続してお届けします。

      トロフィーを掲げて喜ぶ緑のユニフォームを着た選手たち

      キャリア・生き方

      執筆:DENSO 撮影:DENSO

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