2. DIINが販社から多機能な地域統括拠点へと転換
(3) 拡販活動
インド全体での売上の成長
卓越に対するデンソーの取り組みは、製品の革新を超えて拡大した。拡販を扱うこの章は、会社の戦略的先見性と顧客中心アプローチの証しとして展開する。物語は、積極的な拡販の努力を通じて成し遂げられた重要な節目からスタートする。これを裏付けるのは、権威ある栄誉と賞の数々だ。


2014年、卓越に対する揺るぎない取り組みが評価され、デンソー・インターナショナル・インド(DIIN)は名高い「営業部門栄誉賞(Global Sales Division Award of Honor)」を受賞した。その後、2016年には栄誉あるデンソー「社長賞(President's Award)」を受賞し、セールスエクセレンスと顧客満足に対する努力が証明された。
デンソーの拡販活動の土台は、共同開発イニシアチブや採算改善活動を通じた、より深い顧客との関係の構築にあった。注目すべき連携として、インドのグループ企業(IGC)のためのEMS(エンジン・マネージメント・システム)共同開発活動や原価企画活動の取り組みが挙げられる。


デンソーの販売網拡大の転機は、2010年、デリーからハリヤナ州グルガオンへのオフィス移転とともに訪れた。これに合わせて社名もデンソー・インターナショナル・インド(DIIN)へと変わり、新たな成長と発展の時代が到来した。その後数年間で、チェンナイ、プネ、アフマダーバードの各支店、バンガロールのサテライトオフィスを含む営業支店が、インド亜大陸全土に設立された。
新たな営業戦略機能が設立され、市場分析と戦略的計画に対するデンソーの尽力がさらに明確に示された。経済と市場の動向を調査し、将来の成長に向けた戦略を立案し、デリーモーターショーやAuto Expoなどの名高いイベントでデンソーのイノベーションを宣伝する上で、この機能が重要な役割を果たした。
アジア最大のオートショーであるAuto Expoへの参加は、世界と現地のイノベーションをデンソーが紹介する足場となった。この戦略的な一手によって、デンソーのブランド認知度が高まっただけでなく、顧客および業界関係者との関わりがより一層深まった。
積極的な拡販活動を通じて、より強固な関係を構築し、インド亜大陸全土で存在感を高め、自動車業界のリーダーとして自らを位置付けることができた。