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ロザマリア・モンチベレルRosamaria Montibeller
ブラジル出身のバレーボール選手、ロザマリア・モンチベレル。ブラジル代表として五輪2大会連続メダルを獲得した世界屈指のアウトサイドヒッター。2023年から日本のデンソーエアリービーズで新たな挑戦に取り組みながら、高い得点力と勝負強さ、明るい人柄で多くのファンを魅了している。
バレーボールブラジル代表として五輪2大会連続メダルを獲得した、ロザマリア・モンチベレル選手。世界屈指のアタッカーでありながら、その笑顔と人柄でも多くのファンを魅了しています。そんな彼女は、なぜ新たな舞台として日本を選んだのか。トップアスリートとして歩み続ける、その決断を支える原動力と背景に迫ります。
この記事の目次
「リスクを取らない者は勝つに値しない。」覚悟を形づくった原点
──はじめまして。本日はよろしくお願いいたします。最初に、バレーボールを始めたきっかけを教えてください。
姉がバレーボールをしていた影響で、8歳のときに始めました。地元で育成プロジェクトが立ち上がったタイミングでもあり、両親も健康のためにと背中を押してくれたんです。
最初は、体育館に入るのが怖くて泣いてしまったこともあります。未知の環境に対する恐怖があったのだと思います。でも、練習を重ねるうちに楽しさを感じるようになり、いつの間にか夢中になっていました。
──プロの道を意識したのはいつ頃ですか?
ジュニアの大会に出場するようになった頃には、プロになりたいと考えていました。そのために地元を離れ、クラブチームに入る決断をしました。家族と離れて暮らすのは簡単ではありませんでしたが、夢のために覚悟を決めました。
──これまでで最も影響を受けた学びは何でしょうか?
19歳のときに出会った、ブラジル代表監督ジョゼ・ロベルト・ギマラエスからの教えです。トップレベルで戦うためには、細部にまでこだわり、プレーの精度を徹底的に高めることで「進化を生む」のだと教えられました。
そして、今も強く心に残っている言葉があります。
「リスクを冒さない者は、勝つに値しない」
最悪なのは、失敗することではありません。挑戦しなかったという事実が、後悔として残り続けることです。
その考えがあったからこそ、私はオポジット(攻撃専門のポジション)だけでなく、アウトサイドヒッター(攻守の要となるポジション)にも挑戦してきました。常に自分の可能性を広げる選択をしてきたのです。
進化のために選ぶ。日本という挑戦の意味
──世界のリーグを渡り歩く中で、日本を選んだ理由を教えてください。
最初は進化を求めてブラジルからイタリアへ渡りました。そして次のステップとして日本を選びました。
それは、国際大会で対戦するたびに、日本代表のプレー精度の高さに驚かされていたからです。ミスを最小限に抑え、粘り強くつなぐ。その質の高さは、自分にとって大きな刺激でした。
さらに、日本でプレーした経験のある選手たちから、環境の良さについても聞いていました。ここでの経験が、自分をさらに成長させると確信したのです。
──実際にデンソーエアリービーズでプレーしてみて、どんな印象を受けましたか?
技術面だけでなく、物事への向き合い方にも多くの学びがあります。
選手同士のリスペクトが強く、チームワークを何よりも大切にしています。コートの外でも自然と声を掛け合う温かさがあり、私にとっても安心できる場所になっています。そして、どんな状況でも冷静でいようとする姿勢があります。一人ひとりが「自分の行動がチームに影響を与える」と理解しているからです。
とくに印象的だったのは、全員が自分の役割に対して100%を注いでいることです。試合に出ている選手も、チャンスを待つ選手も、その努力に差はありません。
準備が自信をつくる。結果を引き寄せる思考の習慣
──日々の練習で大切にしていることは何ですか?
練習の前に、必ず自分に問いかけます。
「今日の自分はどういう状態か」「全力を出し切れるか」「チームのために何ができるか」
そうして自分と向き合いながら、その日できることを全力で積み重ねていきます。小さな変化を見逃さず、積み重ねを大切にすることが成長につながると考えています。
試合は、願うだけで勝てるものではありません。
これまで積み上げてきたものが、結果として現れるのだと思います。
──結果を出し続ける強さの源はどこにあるのでしょうか?
毎晩、眠る前に「やるべきことはすべてやり切った」と言える一日を過ごすことです。
なぜそれをやるのかを理解し、納得した上で取り組む。そして、信じて続ける。その積み重ねが、自信につながります。
──プレッシャーのかかる場面で意識していることは?
「敵も味方も、自分の中にいる」と考えています。
ミスを責めるのは簡単です。でも私は、できるだけ自分に優しく声をかけるようにしています。「大丈夫。次の一歩で何ができるかを考えよう」
思考をコントロールすることは簡単ではありません。今でも難しいと感じることがあります。それでも、自分を受け入れることが、結果的にパフォーマンスを高めてくれると実感しています。
恐れの先へ。一歩を踏み出し続ける理由
──今後の目標を教えてください。
アスリートとして、自分の限界を追求し続けたいと思っています。まだ伸びしろがあると感じていますし、自分のプレーを大きく変えるような学びに出会えるかもしれない。
日本という素晴らしい環境の中で、その可能性を広げていきたい。そう考えると、今もワクワクしています。
──最後に、挑戦する読者へメッセージをお願いします。
自分を信じて、挑戦してほしいと思います。
恐れや不安を感じることは自然なことです。私自身も、何度もそうした場面を経験してきました。日本に来るときも同じでした。
それでも一歩を踏み出したことで、今の自分があります。
恐れを感じることは、弱さではありません。
その一歩を踏み出すかどうかで、未来は変わります。
もし私の歩みが、誰かの背中をそっと押すきっかけになれたら、とても嬉しいです。
※ 記載内容は2026年3月時点のものです
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