持ち前の“サポーター精神”で社員を支えたい。

広報としてのやりがい

2019年、新卒でデンソーへ入社した貴島 亮は、入社以来、広報渉外部で広報業務を担ってきました。 働く中で「社員が喜ぶ姿にやりがいを感じる」と語る貴島。 それは、学生時代の部活動で“チームを支えるおもしろさ”に気づくことができたから。 そんな彼を形作ってきた道のりや仕事観に迫ります。

この記事の目次

    プレイヤーからトレーナーへ転身。組織を支えるおもしろさに気づいた大学時代

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    「広報の発信を通じて、社員に喜んでほしい。仕事に一層前向きになってほしい」

    こんなふうに同じ組織に属している人たちを支えたいと思うようになったのは、学生時代のラクロス部での経験が強く影響しています。

    大学入学時、それまで経験のなかったラクロス部に入部しました。

    実はラクロス自体、見たことがなく、もちろんルールもまったく知らない状態だったのですが、チームを見学したときに先輩たちの「本気で勝ちにいく」姿勢や熱意を強く感じて、本気で挑戦したいと思ったんです。

    ラクロスはとても楽しく、仲間と切磋琢磨しながら練習に励んでいましたが、2年生の秋に転機が訪れました。練習中に大ケガをしてしまい、プレイヤーとして続けることができなくなってしまったのです。一時は退部も考えましたが、これまで同じ目標を持って一緒に練習してきた仲間たちは、もはやかけがえのない存在。

    「プレーはできなくても、何か別の形で目標達成に貢献したい」

    そう思い、リハビリを開始して半年が経過するころには、新たにトレーナーとして仲間たちを支える決意をしていました。とはいえ、当時トレーナーというポジションがチームにはなかったので、自ら監督に志願して作ってもらいました。

    適切なトレーニングを考えたり、怪我をした選手をサポートしたりするために、自分のリハビリを担当してくれた接骨院の先生に直接教わりに行き、学びました。あわせてラクロスの審判の資格を取得。審判としての経験を積むことで、選手のプレーに対しても俯瞰的なアドバイスができるようになりました。

    「間接的だけれど、チームに貢献できている」

    そう実感できることですごくやりがいを感じ、チームを支えていくおもしろさに気づくことができました。

    サポーター気質が活かせる仕事を求めて

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    ラクロスでのトレーナー経験は、自分が就職した先で、どのような働き方をするかを考えるヒントとなりました。

    チームにおけるトレーナーの役割を会社に置き換えてみると、社員のやる気や健康を向上させるコーポレート部門だと思います。そういう視点で各企業を見たとき、社員を大切にする会社の多くが“健康経営”を掲げていることを知りました。そうした企業で働くことこそ自分に合っているのではないかと考えたんです。

    そんな中で出会ったのが、健康経営に積極的に取り組むデンソーの存在。デンソーは当時、「健康経営銘柄」および「健康経営優良法人~ホワイト500~」に、3年連続で認定されていました。

    興味を惹かれて採用説明会に参加したところ、世界中で事業を展開していることや、自動車部品に限らず、都市と車を通信でつなぐといったところにも事業を拡げていて、広く社会に貢献できる高い技術力を持っていることを知り驚きました。

    「社会貢献度の高い企業で、社員たちのサポーターになりたい」

    入社前に、自らのキャリアの方向性が固まりました。もちろん、営業などもお客様に貢献するという意味ではサポーターだと思います。それでもコーポレート部門を志望したのは、トレーナー経験を通じて、支える相手が自分の仕事によって喜んでいる姿を間近で見ることがモチベーションになっていることに気づいていたからです。

    私にとっては、顔が見える相手に対して、「この人たちのために」と思えたほうが、やりがいがある。そのモチベーションがあるからこそ長く続けられますし、続けることが集団としての目標達成につながり、回りまわってお客様の事業や社会を良くしていくのだと思っています。

    広報への挑戦。情報発信を通じて社員に笑顔を

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    デンソーに入社してからは、当初の希望通り、全社を支えるコーポレート機能である広報渉外部に配属され、最初は、社外向け広報業務を担当しました。

    私の役割は、記者の方々にデンソーの取り組みを知っていただき、広く社会に発信してもらうことでした。ここで大切にしなければいけなかったことは、ただデンソーが伝えたいことを一方的に伝えるのではなく、記者の方々に関心を持っていただける情報発信を心がけることでした。

    たとえば、デンソーの農業事業について、どのように農業界での知名度をあげていくか、担当部署とともに試行錯誤を続けていたときに、ただ知って欲しいことを一方的に多くの記者の方々に伝えるだけではなく、農業系の展示会に足を運んで農業に関心のある記者の方々と知り合うことから始めました。そこで知り合った記者の方々には、より積極的に農業事業についての情報を発信することを心がけたのです。

    その結果、メディアへの露出も少しずつ増やすことができ、担当部署の方々からも、「困ったらまずは貴島に相談する」と言ってもらえるような関係を築くことができました。

    こうした経験を積むことで、社会に広く情報発信することを通じて、社員の皆さんに喜んでもらえることにやりがいやおもしろさを見出すことができました。

    一方で、社外向けの情報発信を通じて、社員の皆さんに喜んでもらえる楽しさを感じたことで、社員に直接情報を発信できる社内向け広報業務にも携わりたいと考えるようになりました。そんな思いを察してもらえたのか、2022年5月に、同じ広報渉外部内での社内向け広報業務へ担当変更することとなり、社員向けの情報発信、中でも社員向け情報発信サイトへ掲載する記事制作を担当することになりました。

    社員向け情報発信サイトの担当として求められることは、社員が今まさに知りたがっている情報を集約して記事にすることです。

    たとえば、デンソーの電動航空機事業は、非自動車事業の一つとして社員にとっても気になるところ。そうした関心に先回りする形で、なぜデンソーが電動航空機事業を行うのか、航空業界における製品開発の難しさなどを記事にまとめて紹介しました。

    モビリティ分野はもちろん、それ以外の分野も含めてさまざまな製品を広く深く手掛けていて事業領域が広い分、他部署の取り組みが見えにくいという難しさがあります。だからこそ、グローバル17万人の社員が同じ目標やモチベーションで業務に取り組めるように、また、他部署の取り組みを知ることでモチベーションアップにもつなげてもらえるように、社員向け情報発信サイトを通じて積極的に情報を発信しています。

    さらに、より大勢の社員に読んでもらえるようメールマガジンを新たに導入したり、思わず見たくなるような動画を作ったりするなど、新たな試みにも挑戦しています。

    そんなときのモチベーションは、やはり「身近な仲間が喜ぶ姿」。

    取材に協力してくれた社員たちが、コンテンツの公開を楽しみにしてくれている姿を見ると、嬉しくなります。なにより、コンテンツを通じて「感銘を受けた」「自分の行動を変えていこうと思った」「会社をもっと好きになった」「他部署はこんなことをしてるなんて知らなかった」といった声が届くことも、仕事を頑張れる理由になっています。

    サポーターのキャリアは無限大に広がっている

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    社内外への広報活動を通じ、“社員のサポーター”として大切にすべき姿勢を学んでいます。

    広報は、社内に対して協力を仰ぐ立場でもあります。だからこそ、人間関係を一層大切にして仕事に取り組むことが必要です。

    ギブ&テイクでもギブ&ギブでも足りなくて、ギブ&ギブ&ギブになるぐらい、自分から仲間のために存分に価値提供をする。そうした姿勢があってこそ、本当に必要なときに社内の力を借りることができると先輩社員から教わってきました。

    これまで培ったサポーター精神で、社内向け広報業務に取り組むことで、社員の皆さんに、自身の仕事に対する誇りや達成感を味わってもらえることにやりがいを感じます。社員の皆さんのモチベーションを高めることが企業としての成長、ひいては社会への貢献にもつながると考えているからです。

    今後もこのサポーター精神を大切にしながら、将来は、広報に限らず、どんどん新たなチャレンジをしていきたいと思っています。

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