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DENSO Corporate Identity Design System

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ユーザビリティガイドライン

はじめに

コーポレートサイトを含むWebサイトを構築・運用において、来訪するユーザーがスムーズに目的を達成し体験に満足できる状態を目指すにあたって、ユーザビリティの向上は欠かせません。

ここでは、ユーザビリティの各種原則や評価指標をもとに、準ずるとよい主要な4つのポイントを紹介しています。
Webサイトのユーザビリティ向上は、各グループ会社およびデンソー全体のブランド力向上にも繋がります。コーポレートサイトをリニューアルされるタイミングや日々のサイト改善においてこちらのガイドラインを参照し、よりよいWebサイト構築に繋げてください。

1.ユーザーの役に立つか?

企業側が一方的に伝えたいことや、組織の都合を重視していませんか?「ユーザーがサイトを利用する目的やニーズは何か」「どんなサイトだったらユーザーにメリットがあるか」を起点として、伝えたいことが“伝わる”形に変換する工夫をしましょう。

悪い例

  • コンテンツが不十分で、求めている情報を得られない
    コンテンツ不足で形骸化してしまっているWebサイトは世の中に多くあります。ユーザーがサイトを利用する目的・ニーズ・状況を分析検討し、優先度をつけて適切なコンテンツを制作しましょう。

  • 自分と関係のない情報が出てくる
    一方的なPRメッセージや社員向け情報などは、ユーザーにとっては意味のない情報になりかねません。生活者を中心としたユーザーの視点で、共感を生むメッセージを考え、ユーザーのニーズがあるコンテンツを制作しましょう。

2.ユーザーが操作しやすい・見やすいか?

ユーザーが置いてけぼりな画面・機能デザインになっていませんか?「どんな情報を掲載するか」「どんなデザインにするか」だけではなく、「どんな体験を提供するか」を意識して、ユーザーがストレスなくコンテンツに集中できるサイトを目指しましょう。

悪い例

  • テキストが読みにくい
    文字が小さすぎる、文章量が多すぎる、行間が窮屈など、テキストの読みにくさはユーザーにストレスを与えます。Webサイトの大半を占める文字情報は、ユーザーにやさしい見え方を特に意識しましょう。

  • リンクやボタンが分かりにくい、押しにくい
    操作がともなう要素は、スマホ利用も考慮してサイズ・余白・ラベルを工夫しましょう。

  • 意図しない動きに困惑する
    制御できない過剰なアニメーションや、急に音が鳴るなど、ユーザーの意図しない動きが急に起こると、困惑に繋がります。ユーザーが自分の意思で操作を決定できる状態を作ってあげましょう。

  • 表示や読み込み時間が遅い
    表示速度はユーザー体験の根幹を支える要素です。さまざまな要因が考えられますので、制作会社と相談し、できる限り担保しましょう。

3.ユーザーが迷わないか?

複雑で情報量過多なサイト構造、ナビゲーション、デザインになっていませんか?シンプルな導線を意識し、迷うことなく直感的に求める情報を見つけられるサイトを目指しましょう。

悪い例

  • 要素が多すぎて理解にしくい
    ナビゲーションの選択肢や、フォームの項目などの複数要素がある場合には、まとめられる要素はまとめて、ユーザーの短時間での目的達成をサポートしましょう。

  • 情報がどこにあるか分からない
    ぺージの現在地や、別ページとの関係性を含めたサイトの全体像を把握しやすいよう、階層構造は極力シンプルにし、ナビゲーションのラベルを工夫しましょう。

  • デザインや言葉に一貫性がなく混乱する
    同じ機能の要素で必要以上にデザインのパターンを作らないことと、同じ意味の言葉を複数使わないことを意識しましょう。

4.安心・信頼できるか?

Webサイトはユーザーとのコミュニケーションの場所という認識を持つことができていますか?Webサイトでは会話等でのフォローができないぶん、より丁寧な情報発信が求められます。ユーザーが不安を感じるポイントを想定して応えることで、信頼できるサイトを目指しましょう。

悪い例

  • 問い合わせ窓口やヘルプページがない
    何か問題が起きた時や不安を感じた時に拠り所にできる窓口は必ず用意し、分かりやすい場所に掲載してあげましょう。

  • エラーがすぐ起きる、間違いが多い
    システムやツールは丁寧にテストをし、エラーが起きにくい状態を作りましょう。画像や原稿はできれば複数人でチェックを行いましょう。

  • 情報が更新されていない、出典元がわからない
    運用開始時には必ず体制を構築し、古いニュースが置かれ続けたり、確認不足の情報を掲載してしまうような状況が起きることを防ぎましょう。

ユーザビリティに関するWebページや書籍は数多く公開されています。本ガイドラインで基本をおさえつつ、必要に応じて施策検討に役立つ知識を深めてみてください。