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2019年にデンソーに入社した川尻香里さんは現在、スティックコイルの最終外観検査を担当。不良品を確実に見つけるための責任感と精度の高い集中力が求められる作業で、どうすれば作業をやりやすく改善できるかを日々考えながら取り組んでいる、と川尻さんは話します。
ろう者である川尻さんは、「健常者のほうがすごいと無意識に思ってしまい、自分から話しかけに行くこともできず、分からないことをそのままにしてしまう悪い癖があった」と学生時代を振り返ります。
しかしデンソーに入社後、 健常者、ろう者それぞれに強みがあり、「いろんな人と働いたおかげで、人との相性に自分の障がいは関係ないと思えるようになりました」と語ります。そんな川尻さんの仕事のやりがいや、働くなかで得られた成長については、インタビュー動画をチェックしてみてください。
インタビュー内容
私の名前は川尻香里と言います。
2019年に入社し、現在はスティックコイルの最終外観検査を担当しています。
仕事のやりがいは?
最終外観検査ということもあり、不良を確実に見つける為の責任感と精度の高い集中力が求められます。
検査員への負担がかかる大変な作業なので、どうしたらやりにくい作業をやりやすく改善できるか、日々考えながらやっています。
大変と思うことはありますが、一緒に働いている人から「やりやすくなった」と感謝の言葉をくれた時が一番やりがいを感じています。
働く中で楽しいと感じる瞬間は?
検査作業ということもあり、集中力が求められる仕事なので、その仕事中は会話はあまりできないのですが、その分、休憩のときにたくさん会話をするようにしています。
それが気分転換になったり、一緒に働いている人との連携を取りやすくなるので、障がいのことを少しでも理解してもらうためにも一番大切な時間です。
デンソー入社前と比べて自分が成長したと思う部分は?
学生時代の時は健聴者の方がすごいというところを無意識に思ってしまうところがあり、自分から話しかけに行くこともできず、分からないことをそのままにしてしまう悪い癖がありました。
今は、デンソーに入ってから、健常者と聾者それぞれに強みがあり、自分の障がいを個性にすることで、より前向きに考えられるようになり、そのおかげで自分から積極的に交流をするようになりました。
就職活動に悩む方へ一言
デンソーでいろんな人と働いたおかげで、人との相性に自分の障がいは関係ないと思えるようになりました。
デンソーに限らず、どの会社でも自分の障がいをもったうえで働き続けられるのか?不安に思うところはみんな同じだと思います。私もそうでした。
でも障がいを持っていても、任された仕事をしっかりやることで、周りの人が自然と助けてくれます。
見えない障がいに対する理解はなかなか得られないですが、仕事の成果は見える形で表れるし、それが信頼という形に変わります。
だからこそ自分のやりたいこと、自分の譲れないところを第一に、決めてください。
応援しています。
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