Episode4-1 創業時のサービス拡充

全力で、お客様の期待に
向き合い続けているだろうか?

「一度出した製品に就いては
責任を持ち、
ご迷惑をかけない」

これは、デンソー創業当時の技術担当取締役、鈴木隆一の言葉だ。
デンソーは創業期から、「サービス」を重視していた。
特注サービスカーでの巡回、客先での修理や講習の実施など、
販売後の製品に対しても自らの手で対応していた。
しかし、ボッシュ社との技術提携後、
ドイツに渡った当時の役員と技術部長は、
ボッシュが張り巡らせたサービス網に、衝撃を受けた。
もっとエンドユーザーの近くに寄り添い、
困りごとを解決する必要性を感じたのだ。
その後2年も経たないうちに
デンソーは全国9カ所に出張所・営業所を開設。
すべての拠点にサービススタッフを配置した。
サービス網を通じ、エンドユーザーへの貢献を追求する姿勢は、
バスエアコンのサービスからもわかる。
東京と福島を結ぶバスツアーでのことだ。
帰り道にバスクーラが故障したと東京事務所に連絡が入ると、
最寄りの仙台営業所のスタッフが急行し、原因を調査。
その後埼玉のスタッフが部品を持って高速のサービスエリアに待機し、
ツアーの休憩中に修理を終えた。
冬の長野では、スキーツアーに出かけたバスのヒータが動かなくなった。
スキー場の駐車場に駆けつける現地スタッフ。
やかんに沸かした湯で、凍った燃料配管を温めた。
緊急対応だけでなく、万が一に備えたサービスも行なった。
大阪万博や甲子園などのイベント会場にデンソースタッフが待機。
バスエアコンの不調を即座に直した。

その時々に得られた顧客の声は、
貴重な情報としてエアコン
製品の改善に活かされた。

地道な努力と改善は、確かに人々の笑顔に繋がった。
そして現在、デンソーのバスエアコンは、国内シェア99%を誇っている。
これからも、できること全てで、
顧客と社会にとっての「最善」を提供する。
それこそが、デンソーの価値だから。

このエピソードとつながるスピリット

Spirit 1

信頼品質第一

お客様に最高の品質を届けたい

Spirit 2

信頼現地現物

事実を正しく把握したい

Spirit 3

信頼カイゼン

現状より少しでも上を目指したい

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