2014年度 | 2013年度 | 増減率 | |
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売上収益(億円) | 15,290 | 14,334 | 6.7% |
2014年度は、北米・中国・欧州を中心とした生産の増加及び円安効果により、増収となりました。
今後は、環境分野のシステムサプライヤとして、トレンドをリードする製品を開発・提案・普及させ、社会に貢献していきます。
内燃機関では、ガソリン直噴システム、ディーゼル用コモンレールシステムの更なる性能向上により、エンジンの省燃費、高性能化に貢献し、拡販を実現していきます。また、電動分野ではモータジェネレータやインバータなどのハイブリッド関連製品の基幹部品の性能向上と、各製品の小型軽量・低コスト化により、車両の省燃費、高性能化に貢献し、拡販を実現していきます。さらに、スタータ、オルタネータ、エンジン冷却、半導体などで培ってきたコア技術と経験を活かして、独自技術を盛り込んだ電池パックなどの新しい製品開発を進めていきます。市販事業では、イリジウムプラグ等の製品について、市場ニーズに適合したコスト競争力のある商品と、独自技術を核とした用品の投入を図っていきます。
小型二輪車向けに新型FI(Fuel Injection、電子燃料噴射)システム「DIET-FI」*を開発しました。今回開発したシステムは、世界で初めてスロットルポジションセンサ、エンジン温度センサなどの構成部品を削減しつつ、従来のFIシステムと同等の燃費、環境性能を確保する制御技術の開発により低コスト化を実現しています。グループ会社で二輪車用部品を生産する鞏誠電装(重慶)有限公司が生産し、五羊-本田摩托(広州)有限公司へ納入しています。* DIET-FI (DENSO Intelligent Economical Technology-Fuel Injection)
ディーゼル車向けに、高い燃焼効率の実現を可能にするコモンレールシステムを開発しました。世界最高レベルの高拡散噴霧ノズルと燃料噴射自由度を向上させたインジェクタが搭載されており、燃費向上に貢献しています。当製品は、マツダ株式会社の「SKYACTIV」技術に採用され、新型デミオ向けに納入しています。
北米における自動車生産の拡大に対応するため、デンソー・メキシコ社のアポダカ工場を拡張します。今回の拡張により、トランスミッション用部品の製造ラインを新設し、2015年12月から生産する予定です。
北米における自動車生産の拡大に対応するため、デンソーのグループ会社である浜名湖電装株式会社は、自動車用エンジン関係部品を生産する新会社ハマデン・メキシコ社を設立しました。2015年1月から工場建設に着工し、同年8月に完成予定です。2016年8月からエンジン制御用や空気流量を制御するためのソレノイドなどの生産を順次開始し、北米をはじめとし南米へも供給していきます。
燃費と排ガス規制の観点から需要が高まるガソリン直噴用製品の生産拡大に対応するため、アメリカ・テネシー州の生産拠点 デンソー・マニュファクチュアリング・アセンズ・テネシー社を拡張し、 2016年7月から生産を開始する予定です。
アセアン地域における自動車生産の拡大に対応するため、デンソー・カンボジア社の既存の工場があるカンボジア・プノンペン経済特別区内に新工場を建設します。新工場では、2016年7月から、マグネト(二輪車用発電機)、オイルクーラなどの生産を開始する予定です。
点火コイル、マグネト
点火プラグ
グロープラグ
排気センサ
モノリス
DPF
二輪車用エンジン制御コンピュータ
排気温センサ
吸排気製品(EGRバルブ、スロットルボデー、吸気モジュール他)
可変動弁製品(可変カムタイミング、オイルコントロールバルブ)
駆動制御製品(機電一体A/Tモジュール、A/Tソレノイドバルブ、
バルブボデー、シフトバイワイヤアクチュエータ)
エバポ製品(パージバルブ、エバポリークチェックモジュール)
センサ類(ノックセンサ、エアフロメータ、アクセルペダルモジュール)
フィルタ(オイルフィルタ、エアクリーナ)
- コモンレールシステム
コモンレールシステム
列型・分配型ポンプ
ノズル
フューエルフィルタ
- フューエルポンプモジュール
フューエルポンプ
フューエルポンプモジュール
インジェクタ
直噴用部品(高圧インジェクタ、高圧ポンプ)
- オルタネータ
スタータ
オルタネータ
MGステータ
ISG
リチウムイオン電池パック
- インバータ
インバータ
DC-DCコンバータ
電池監視ユニット