DRIVEN BASE

デンソー、小型・低コストのミリ波レーダを開発

2008年9月9日

 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:加藤 宣明)は、従来モデルと比べて体積をほぼ半減するとともに、コストを大幅に低減したミリ波レーダを開発しました。
 ミリ波レーダは、前方にある障害物を検出するもので、衝突が不可避な状況を検知して衝突被害を軽減するプリクラッシュ・セーフティ・システムおよび、先行車との車間距離を一定に保って走行するアダプティブ・クルーズ・コントロール・システムのセンサとして使用されています。今回開発した新型のミリ波レーダは、今月以降に国内外で販売される車両に搭載される予定です。

 今回開発した新型のミリ波レーダは、主に以下の手段によって小型化を実現し、同時にコストを低減しています。

  1. 電波を送受信するアンテナと導波管【注1】を一体化
  2. 高性能な信号処理技術を採用することで、従来モデルよりアンテナの受信チャンネル数を削減し、以下の2つを実現
    1. アンテナの小型化
    2. 電波送受信デバイスの小型化

 デンソーは、「環境」「安全」「快適」「利便」の4つの分野を中心に新技術・新製品の研究や開発を行い、人とクルマが調和して共存する「先進的なクルマ社会」の実現に貢献していきます。

【注1】 アンテナと電波送受信デバイスをつなぎ、電波を伝える構造体。

新型ミリ波レーダ

以上