DRIVEN BASE

デンソー、ドイツにある開発拠点を拡充~欧州における開発設計能力を強化~

2010年7月14日

 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:加藤 宣明)は、グループの欧州における中核開発拠点のひとつであるアーヘン・エンジニアリング・センター(以下、AEC)を拡充し、2010年7月下旬に稼動を開始します。今回の拡充では、AECの延べ床面積を従来比3倍以上の規模にするとともに、試験設備についても、電子機器実験室や高低温・湿度などの環境をコントロールできる実験室を新設したことに加え、既存の試験設備の台数を増やすなど、各種試験の対応能力を大幅に増強しました。
 AECは2005年の開設以来、ディーゼル・コモンレール・システムなどを中心にパワトレイン機器の開発設計と性能評価を行ってきました。今回の拡充により、従来からの開発設計・評価能力を強化するとともに、新たにエンジンECUやアイドル・ストップ用スタータなどの電子・電気機器の開発設計や性能評価にも着手し、欧州における顧客対応力を強化していきます。

 欧州は環境に対する意識が高く、地球温暖化につながるCO2の排出削減に積極的に取り組んでいる地域です。デンソーはこうした欧州のCO2低減ニーズによりスピーディに応えるべく、AECを中心に車両全体視点で製品・システム開発に取り組み、欧州のカーメーカなどに対し、環境性能の高い製品を供給していきます。

 アーヘン・エンジニアリング・センターの概要は以下の通りです。

アーヘン・エンジニアリング・センターの概要

1.名称 デンソー・オートモーティブ・ドイツ アーヘン・エンジニアリング・センター
DENSO AUTOMOTIVE Deutschland GmbH, Aachen Engineering Center
2.所在地 ドイツ ヴェグバーグ市(アーヘン市中心部から北約50km)
3.所長 中川 雅人(なかがわ まさと)
4.設立年月 2005年4月
5.追加投資額 1,930万ユーロ(約21億円)
6.延べ床面積 6,550㎡(拡張前は2,110㎡ )
7.従業員数 約100人(2011年見込み)

為替レートは、1ユーロ=107.81円を使用しています。

<参考>デンソーの欧州事業について

 デンソーは、1973年にニッポンデンソー・ヨーロッパ(現デンソー・ヨーロッパ)を設立して以来、40年近くにわたって欧州で事業を展開しています。現在、デンソーの事業は欧州全体に広がり、30以上のグループ会社において、合計1万3000人以上の従業員が開発・生産・販売などに従事しています。2010年3月期には、約4,100億円の売り上げがありました。


アーヘン・エンジニアリング・センター 拡張部分外観(イメージ図)

以上