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デンソー、ITS世界会議で行われる車車間通信・路車間通信の欧米協調デモンストレーションに参加

2012年10月16日

 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:加藤 宣明)は、第19回ITS世界会議ウィーン 2012で行われる車車間通信・路車間通信の欧米協調に関するデモンストレーションに参加します。このデモは欧州委員会と米国運輸省が共同で主催し、デンソーは車載通信機および関連ソフトウェアを提供します。

 今回のデモンストレーションは、車車間通信・路車間通信の技術開発における欧州と米国との協調を示すことを目的としており、欧州規格で情報を発信する欧州車両と、米国規格で情報を発信する米国車両がお互いに受信した情報を理解できるようになっています。この2台の車両を用いて、一方の車両が急ブレーキを踏むと、もう一方の車両にその情報が伝わり、追突事故のリスクを軽減する「電子急ブレーキ通知」を見ることができます。

 デンソーは、2003年から車車間通信・路車間通信の主要機器である無線通信機の開発に取り組んでいます。車車間通信・路車間通信は、車両が周辺の車両や路側のインフラと通信を行うことにより、車両を取り巻く状況の把握をするための技術です。車両間では車両の位置、速度、加減速、走行履歴などが送受信されるほか、インフラ側から交差点の信号情報などを得ることによって、渋滞の緩和や衝突事故の低減に貢献すると期待されています。

 デンソーは、交通の円滑化によるCO2排出削減と交通事故のない社会の実現に寄与するため、車車間通信・路車間通信の早期実現を目指します。

デモンストレーションブースのイメージ

以上