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第113回日本学士院賞・恩賜賞をデンソーウェーブ主席技師 原昌宏が受賞

~QRコード発明とグローバルでの普及に貢献~

2023年3月14日

株式会社デンソー
株式会社デンソーウェーブ

株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二、以下デンソー)と株式会社デンソーウェーブ(本社:愛知県知多郡阿久比町、社長:相良隆義、以下デンソーウェーブ)は、日本学士院が授与する第113回日本学士院賞および恩賜賞を、デンソーウェーブ主席技師 原昌宏が受賞したことをお知らせします。

日本学士院賞は1910年に日本学士院によって創設され、学術上特に優れた論文や著書、その他の研究業績に対して贈られる名誉ある賞です。また恩賜賞は、日本学士院賞を受賞された方の中から選ばれるものであり、日本学士院から授与される最も権威ある賞です。

今回、原は「QRコード*1の原理的発明とその後の発展のためのさまざまな技術的発明と開発を長年にわたり行い、世界的普及のための標準化にも貢献」したことを評価され、本賞を受賞しました。

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デンソーウェーブ 主席技師 原昌宏

QRコードは、「読み取りやすく、大容量の情報が扱える」というコンセプトのもと、1994年にデンソーの応用機器技術部門(現在のデンソーウェーブ)に所属していた原が主導し開発したものです。バーコードの約200倍の情報を収納でき、高速で読み取ることができる画期的な2次元コードで、主に社内の製造現場における在庫管理などから活用を開始しました。その後、特許を無償開放し世界中での普及に注力した結果、2000年代前半にはカメラ機能を搭載した携帯電話の普及とともに、QRコードは人々の生活の中にも広がり、近年では電子チケットやキャッシュレス決済など世界のいたるところで利用されています。

2020年には、こうした産業の発展や社会への貢献が評価され、QRコードは「IEEEマイルストーン*2,3」に認定されました。さらに2022年には、デンソーが企業としてQRコードの開発およびグローバルでの普及に貢献したことを評価され、電気・電子分野において世界で最も権威ある賞のひとつである「IEEEコーポレートイノベーション賞*4」を受賞しました。

開発から28年が経つ現在でも、QRコードは新たな機能を備え進化を続けています。デンソーウェーブでは、ひとつのコードに「公開用」と「非公開用」の2種類のデータが格納できる「SQRC*5」 や、人の顔の特徴をQRコード化できる「顔認証SQRC」、自由なデザインを可能にした「フレームQR*6」 などを開発しており、本人確認や偽造・情報改ざん防止、電子チケット生成などの分野に貢献しています。

*1,5,6 QRコード、SQRC、フレームQRは、(株)デンソーウェーブの登録商標です。
*2 IEEE = The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.
アメリカ合衆国に本部を置く電気・電子分野の世界最大の国際学会で、現在160カ国以上に、40万人を超える会員を擁する団体です。「アイトリプルイー」と呼ばれています。
*3 IEEEマイルストーンは、電気・電子分野において、社会や産業の発展に貢献をした歴史的な業績を表彰するものです。
2020年10月7日 QRコードがIEEEマイルストーンに認定
https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2020/201007-01/
*4 IEEEコーポレートイノベーション賞は、革新的な技術や製品などにより世界に大きな影響を与え、電気・電子分野の発展に寄与した企業や団体などに贈られる世界で最も権威ある賞のひとつです。
2022年12月2日 デンソー、IEEEコーポレートイノベーション賞受賞
https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2022/20221202-01/

■QRコードに関する詳細
QRコード紹介映像 https://youtu.be/Bw7pP4jBT5k
QRコードについて「QRコードドットコム」 https://www.qrcode.com/
QRコード開発ストーリー https://www.denso-wave.com/ja/technology/vol1.html
QRコード25周年記念サイト(2019年公開) https://www.denso-wave.com/qr2019/
QRコードのIEEEマイルストーン認定申請書(英語) http://ieeemilestones.ethw.org/Milestone-Proposal:QR_Code

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これまでにデンソーウェーブが開発したQRコード