DRIVEN BASE

モータージェネレーター

ハイブリッド車の駆動と発電に欠かせない、モータージェネレーター(MG)。始動や走行時の主動力として、加速時のエンジンアシストなどを行うとともに、ブレーキをかける際にエネルギーを回生し、バッテリー充電に活用します。ハイブリッド車の動力性能の向上や燃費向上において、重要な役割を担っています。

特徴

積み重ねた巻線技術で小型軽量化を実現

これまでSCオルタネーター(自動車用発電機)の製造によって培ってきた、独自の巻線技術をもとにMGを開発。コイルエンドの形状や、巻線構造、製法などを新たに開発することで、小型軽量化に成功しました。体格を抑えたことで搭載性が向上し、走行ロスも低減。燃費向上にもつながっています。

テクノロジー

  • コイルの平角線化

コイルの平角線化

丸線から平角線に変更したことで、コイルが挿入されている鉄芯(コア)内のコイルの占積率を10%以上向上させました。また、コイル端の重なりを減らすことで、電気抵抗を低減。大きな電流が流れても発熱が小さいため、高効率で環境負荷の少ない駆動と発電を実現します。

  • 分布巻

分布巻

ステーターとローターで構成されているMG。ローターには永久磁石が配置されており、ステーターにはコイルが巻きつけられています。デンソーは、磁石から放たれる磁束を効率良く、そして最大限コイルに取り込み発電に活用するために、ローター内の磁石幅に対してコイルを同じ幅で巻く分布巻を採用しました。さらにコイルの重なりを抑えるために、U字型コイルを1本いっぽん整列した状態で組み付ける独自の製造技術を開発。高い品質と量産化を実現しました。