CMzO(チーフ・モノづくり・オフィサー)MESSAGE
社会課題の解決と社員の幸せをつなぐ
デンソーのモノづくり
経営役員 CMzO
海老原 次郎
「環境と安心」の企業理念に基づき、国内外の社会課題の解決に向け、モノづくり分野が果たす役割は、過去も現在も未来も変わらず、先進技術開発と安定した生産供給体制の構築であると考えます。デンソーが持つグローバルな技術開発および生産供給に関わるリソースは、今後の社会課題解決に向け大きな役割が期待されていると同時に、そこで働くグローバルな仲間の働きがいや幸福感なくしてその実現はないと考えます。そこでデンソーは、直接のお客様のみならず、社会にとって欠かせない存在として自らの役割を位置付け、2024年度は以下に重点を置いて生産活動を行っていきます。
1. エネルギー循環型社会に貢献するモノづくり
デンソーはすでに2035年のクレジットなしでのカーボンニュートラルに向け、CO2を出さない生産へと舵を切りました。省エネ技術とエネルギー需要に対する水素活用技術を組み合わせた製造方法に変えるなど、モノづくりにおけるエネルギー活用をリードする取り組みに挑戦しています。さらには、昨今クローズアップされている資源循環(サーキュラ―エコノミー)のための材料・加工技術開発も進め、海外地域とも連携しグローバルな仲間と共に社会課題解決に向けた技術開発を推進していきます。
2. 新しい時代におけるモノづくりの意義・楽しさの伝承と人財育成
いつの時代でも新しい価値を生み出す時には新しいモノづくりの技術が生み出されてきました。今後のデジタル・AIの進んだ社会では、今までにないモノづくりの革新が起こせると信じています。その革新を起こす原動力となるのは、人の知恵であり、最初に具現化するのは人の技能です。我々モノづくりに携わる人たちが、社会課題の解決に向けた新たな価値創造に対し、自分の役割を正しく認識して働きがいを感じ、働き続けることができる会社としてデンソーのモノづくりを牽引していきます。