パワートレインシステム
変化の激しいモビリティ市場において、内燃と電動双方の技術・製品群を同一事業グループに併せ持つTier1サプライヤーとして、両領域を融合させ、あらゆるパワートレインシステム構成で車両競争力に直結する価値を提供します。環境と最終ユーザーに対し最適な価値を届け、唯一無二のパートナーを目指します。
事業のありたい姿
パワトレインシステム事業グループは、内燃領域と電動領域を一つに束ね、2026年1月に新たに発足しました。新組織では、内燃・電動双方の領域で培ってきた技術経験と知識を持ち寄り融合させることで、各コンポーネントのさらなる進化による価値創出に加え、コンポーネント最適の追求を超えた、パワートレインシステム多様化の時代における「クルマ視点」での新たな価値を創出していきます。具体的には、当社の強みである統合システムから要素技術・コア部品までを垂直統合で自社保有する開発体制を、内燃・電動の領域統合による一体開発領域の拡大で実現することで、燃焼制御・熱管理・電力変換・駆動システムを統合的かつ最適に設計する能力を確立し、車両システム全体のエネルギー効率を格段に高めていきます。エンジン駆動車両(ガソリン・ディーゼル)からハイブリッド駆動車両(HEV・PHEV)、電気駆動車両(BEV・FCEV)まで、あらゆるパワートレインシステム構成においてユーザー視点、車両視点で競争力に直結する価値を提供します。2035年のカーボンニュートラル実現に向け、お客様から「デンソーでなければ」と信用・信頼される「唯一無二のパートナー」の地位を確立・進化させ、内燃領域での着実な深化、電動領域での革新的な進化、内燃領域と電動領域の融合による進展により、2030年度には売上収益3兆円に迫る事業規模を目指します。
事業の強み
• あらゆるパワートレインシステムにおいて、「クルマ視点」でエネルギー効率を最大化するマルチパスウェイ対応力
• 内燃・電動の両領域におけるさらなる技術進化に加え、両領域で培った技術を融合し「クルマ視点」で新たな価値を創出
• 世界各地域に根差し、「クルマ視点」で高い信頼性と高度な生産性、継続した安定供給を実現するモノづくり
事業の取り組み
商品づくりの強化
内燃領域では、熱効率のさらなる向上、カーボンニュートラル燃料への対応を牽引することで内燃機関の実用性を高めます。電動領域では、モータ用磁石と電磁鋼板、インバータ用パワー半導体、電源リレー用接点材料、電池用材料等、垂直統合における素材開発をさらに強化することでコンポーネントを差別化しつつ、モータ制御・エネルギーマネジメント制御の進化・統合によりシステムを高効率化し、車両の航続距離延伸、充電時間短縮、信頼性向上を実現します。
モノづくりの革新
グローバル6極で展開する生産供給体制を最適化し、内燃製品の安定供給と、多様化する電動ニーズへの対応力を高めます。各地域のマルチパスウェイ要望に迅速に応えるため、HEV・BEVいずれのシステムにも対応できる柔軟なラインづくりを進めるとともに、物流まで自動
化した「人への依存度を低減した高効率ライン」の実証を2026年度に開始します。生産分野でも積極的にデジタル化を進め、AIを活用した技能伝承やBCP予兆管理など、モノづくりの力をさらに高めます。
パートナー共創
パートナー共創の面では、多様化しつつ市場拡大するパワートレインシステム分野を確実に捕捉するため、トヨタグループとの連携で開発力・競争力を高めることを基盤に、特に電動領域で戦略的に将来技術を共創、商品を拡充、製造を協働するなどの観点で必要に応じ連携し、迅速な市場参入と事業拡大を図ります。
主要製品
インバータ
電池の直流電流を、モータ駆動に最適な周波数・電圧の交流電流に変換します。
電池ECU
電動車に必要な高電圧電池を制御するために、複数の電池の電圧や温度を監視します。
ディーゼルコモンレールシステム・ガソリン直噴製品
最適な制御で燃料を噴射し、安定した燃焼を実現します。
排気系(排気センサほか)
酸素濃度の検知、吸排気バルブの開閉調整などに貢献します。