遠赤外線ヒーターの回収についてお詫びとお知らせ
株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:深谷紘一)は、1982年から1990年に製造・販売した遠赤外線ヒーター(商品名:エンセキ)の3機種(12F、12FD、7FX)におきまして、一部製品から発煙・発火する可能性がありますので、お客様の安全を期して、対象製品をすべて回収させていただくことといたしました。
当社では、3月28日付の新聞告知ならびに当社ホームページにて、当該製品のご使用を中止していただくようお客様に広くご案内するとともに、「デンソーエンセキ回収受付センター」(専用フリーダイヤル)へのご連絡をお願いしてまいります。
お客様には多大なご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。今後とも一層の品質向上に努め、再発防止を徹底してまいる所存でございますので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
1.対象製品
日本電装株式会社製 遠赤外線ヒーターのうち下表の3機種が対象です。
対象製品は、株式会社デンソーの社名変更前の「日本電装株式会社」名にて製造されたものです。
機種 | 12F | 12FD | 7FX |
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販売期間 | 1982年9月~1988年1月 | 1989年9月~1990年3月 | |
台数 | 30,400台 | 1,573台 | |
品番 | 479000-0280 479000-2040 479000-2080 479000-2081 | 479000-0290 479000-2050 479000-2090 479000-2091 | 479000-2200 479000-2230 |
12F・12FDの外観写真および品番確認図
12F・12FDの外観
12F・12FDの品番確認図
7FXの外観写真および品番確認図
7FXの外観
7FXの品番確認図
2.事象と原因
12Fおよび12FD
電流制御部品の一部である放熱板と絶縁板をはんだ付けしていますが、このはんだに亀裂が生じることにより、放熱不良となって温度が上昇し、発煙・発火に至る可能性があります。
7FX
自動首振り機能を長時間使用した場合、電気配線に断線が生じ、断線した部分にスパークが発生し、発煙・発火に至る可能性があります。
3.経緯
今回回収する31,973台は、1982年から1990年にかけて製造、販売されたものであり、1988年から現在までの間に、27件の発煙・発火による製品の焼損が発生しております。
過去の製品焼損の発生時には、当社として、既に販売した製品の一定数を回収して、発生原因を調査してまいりましたが、調査結果から、再発の可能性が極めて少ないとして、告知・回収を行うことなく、現在に至りました。火災等に至る重大事故は生じておりませんでしたが、製造後20年以上経過してもなおご愛用いただいているお客様がおられること、また、経年による製品内部の埃の影響から、重大事故に至る可能性が否定できないため、今回の告知・回収を決定したものです。当社として、早期に十分な対応をすべきであったと考えており、重ねてお詫び申し上げます。
4.回収について
対象製品をお持ちのお客様は、ご使用を中止していただき、「デンソーエンセキ回収受付センター」(専用フリーダイヤル)までご連絡いただきますようお願い申し上げております。ご連絡をいただいた後、最寄りの当社サービス店の担当者がお客様のご自宅に対象製品を引き取りに伺い、その際、1台につき2万円をお支払いさせていただくことにしております。
5.お客様からのお問い合わせ先
専用フリーダイヤル
「デンソーエンセキ回収受付センター」
0120-181-103
携帯電話、PHSからもご利用いただけます。
受付時間
午前9時から午後6時まで(土曜日・日曜日・祝祭日を除く)
ただし、3月27日~4月8日は、土曜日・日曜日も対応させていただきます。
以上