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デンソー、網走市で車車間通信の一般道路試験を開始 ~総務省によるユビキタス特区認定を受けて実施開始~

2008年2月4日

 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:深谷紘一)は、総務省によるユビキタス特区認定を受けて、2008年4月から網走市で車車間通信の一般道路試験を開始します。

 車車間通信は、車両に搭載した通信機同士が電波を交信して情報を送受信する技術で、衝突事故防止システムなどへの活用が期待されている技術です。4月から実施する試験では669~679MHzのUHF帯および5811.5~5828.5MHz帯の電波を利用し、安定した通信状態を確保できるよう、車載通信機の性能と信頼性を高めていきます。
 試験を実施する網走市には、株式会社デンソー網走テストセンター(本社:北海道網走市、取締役社長:若林宏之)のテストコースがあり、一般道路とテストコースでの試験の結果を効率的に対比することが可能です。また、同市は高低差のある地形に国道、道道、市道が混在しており、冬季には吹雪等による視界不良時の試験も可能なため、協力を依頼しました。試験期間は2011年3月までを予定しています。

 なお、総務省による今回の特区認定により、デンソーは「路車間および車車間通信による安全運転支援システム」の実証実験にも、通信機の提供などを通じて参加します。

<ご参考>

株式会社デンソー網走テストセンターの概要

1.設立 2002年
2.所在地 北海道網走市嘉多山708
3.出資比率 株式会社デンソー 100%
4.社長 若林宏之
5.業務内容 新製品・新システムの実車・耐久評価、テストコースの管理 など
6.社員数 10名

以上