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デンソー、フリースケール、TRWが「DSIコンソーシアム」を設立 ~新たなコンソーシアムにより自動車のDSI規格の開発強化と普及を促進~

2009年9月9日

 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:加藤 宣明、以下デンソー)、フリースケール・セミコンダクタ社(本社:米国テキサス州、会長兼CEO:リッチ・ベア、以下フリースケール)、TRWオートモーティブ社(本社:米国ミシガン州、社長:ジョン・C・プラント、以下TRW)は、高度通信バス規格であるDSI(Distributed Systems Interface)の開発強化と更なる普及に向けて、「DSIコンソーシアム」を9月8日に設立しました。

 コンソーシアムでは、DSIの性能向上と、産業機器の制御や通信など自動車用以外への用途拡大に向けて、参加メンバーを広く募る予定です。コンソーシアムの参加メンバーは、DSI規格を無料で使用できるとともに、今後のDSI規格の開発に参加することができます。このコンソーシアムの設立により、さらに高性能・低コストのシステムを実現する、競争力に優れたDSI規格の開発と、市場におけるDSI規格の普及が加速すると期待されます。

 コンソーシアムは、今回の設立の発表に合わせて、新DSI規格「DSI 2.5」を発表しました。今後、ノイズ耐性や通信速度などの性能向上に向けて、次世代規格「DSI 3.0」の開発に取り組んでいきます。

ご参考

 DSIは、自動車内に分散して配置されたセンサとエアバッグ電子制御ユニット(ECU)を結ぶ通信規格として、長年、主要なエアバッグ・システム・メーカーに採用されており、現在では、十数社の自動車メーカーやサプライヤが取り入れています。世界各地における衝突安全規制の強化、ユーザーの安全意識の高まり、そして新興市場の自動車産業の拡大に伴い、エアバッグ・システムのニーズがますます高まっています。
 また、車載エアバッグ・システムが進化し続ける中、必要な衝突検知用センサの数は増加しており、自動車メーカーは安全性を高めつつコストを削減しなければならないという課題に直面しています。DSIコンソーシアムにより、DSIを採用するメーカーは、車載衝突検知用センサの数が増えるに従って必要となる、安定した車内高速通信を提供し続けることが可能になります。

 DSIコンソーシアムの詳細とDSIの最新仕様および関連資料については、www.dsiconsortium.org (英語)をご覧ください。

以上