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デンソーと大幸薬品、「車両用クレベリン」を共同開発~車室内の除菌・消臭を行い、より快適なドライブ空間を実現~

2011年12月20日

 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:加藤 宣明)と、大幸薬品株式会社(本社:大阪府吹田市、社長:柴田 高)は、車室内の除菌・消臭を行うための「車両用クレベリン」を共同で開発しました。車両用クレベリンは、短時間で無人の車室内に濃度を最適化した二酸化塩素を発生させ、洗浄が困難なシートおよび車室内の除菌・消臭を行う商品で、デンソーが開発した「クレベリン発生機(車両用)」に大幸薬品が開発した「クレベリンカートリッジ(車両用)」をセットして使用するものです。デンソーがカートリッジを大幸薬品から供給を受け、発生機とあわせて来年1月上旬から販売を開始します。両社にとって、初の協業による商品となります。

 クレベリンの主成分である二酸化塩素は、特定のアミノ酸を酸化することによりウイルス・菌を除去、ニオイを消臭する働きがあります。今回開発した車両用のカートリッジは、小さなスティックから短時間で最適濃度の二酸化塩素を発生させることを実現し、発生機は、これまで培ってきたデンソーのカーエアコンのノウハウを応用して最適な風量・風向を実現。車室内全体に効率的にクレベリン成分(二酸化塩素)が拡散し、効果が容易に引き出される商品となっています。

 また、この商品の使用方法は、カートリッジをセットした発生機を無人の車室内の中央付近に設置し、スイッチを入れるだけ(約15分間、成分を発生させ、その後3分間程度換気を行う)となっており、容易に使用することができます。今後、カーディーラーを中心に、年間で発生機約3,000台、カートリッジ約40万本の販売を目指していきます。

 なお、「クレベリン発生機(車両用)」は公益財団法人日本デザイン振興会の2011年度グッドデザイン賞を受賞しています。

発生機

カートリッジ

発生機の仕様

定格電圧 DC5.0V
消費電力 1W
送風機 15m3/h
タイマー 最大15分
運転表示ランプ LED(電池残量表示機能付き)
寸法(幅×奥行き×高さ) W215×D115×H172mm
質量 730g (除く乾電池)
付属品 単3乾電池、4本
メーカー希望小売価格 オープン価格

カートリッジの仕様

外形寸法 最大径19.5mm、全長127mm
使用本数 乗用車1本/回、ワンボックス2本/回
メーカー希望小売価格 1,200円/本

会社概要

株式会社デンソー

設立 1949年12月16日
資本金 187,400百万円 (2011年3月31日現在)
本社所在地 愛知県刈谷市昭和町1番1号
事業内容 自動車部品の開発・製造・販売等

詳細は以下のページをご参照ください
https://www.denso.com/jp/ja/

大幸薬品株式会社

設立 1946年11月18日
資本金 145百万円 (2011年9月30日現在)
本社所在地 大阪府吹田市内本町三丁目34番14号
事業内容 一般用医薬品ならびに雑貨品等の製造・販売等

詳細は以下のページをご参照ください
http://www.seirogan.co.jp/

以上

参考資料

クレベリンとは

 大幸薬品が、「様々なウイルス・菌・ニオイを除去出来る」という二酸化塩素の働きに着目し、ウイルス除去・除菌・消臭が出来る"衛生管理製品"を「クレベリン」の名称で製造販売しています。
 二酸化塩素は「液体やゲルに溶存させた際、その濃度を長期間保持出来ない」という性質のために、流通可能な製品の開発は困難とされてきました。この問題点を、大幸薬品が持つ特許技術(特許 第3110724号)により解決し、流通出来る製品の開発が可能になりました。この技術を使い、「クレベリン ゲル」「クレベリン スプレー」が開発されました。
「クレベリンカートリッジ(車両用)」はその特許技術を利用した商品です。

二酸化塩素の"働き"と"特徴"

 クレベリンの成分である二酸化塩素は、特定のアミノ酸を酸化することによりウイルス・菌を除去、ニオイを消臭する働きがあります。
 このような二酸化塩素の働きについて、大幸薬品では、インフルエンザ等の様々なウイルス・菌を用いて研究を続けています。その研究成果は、"国際的な科学専門誌への論文掲載"や"国内外での学会発表"により世界中の専門家に知られるようになり、注目を集めております。
 また、二酸化塩素は、日本国内で"浄水(水道水等)処理"や"食品添加物として小麦粉の漂白処理"にも使用が認められている成分です。次亜塩素酸ナトリウムと比べ、有害なトリハロメタンがほとんど発生しないという特徴もあります。

*「クレベリン」と「クレベリン発生機」の名称は大幸薬品株式会社の登録商標です。