富士通セミコンダクター岩手工場の譲渡に関する基本契約を締結
株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:加藤 宣明、以下デンソー)と富士通セミコンダクター株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:岡田 晴基、以下富士通セミコンダクター)は、本日、富士通セミコンダクターの岩手工場(岩手工場の土地、建屋、生産設備等の資産)の譲渡に関する基本契約を締結しました。
両社は今後、資産譲渡契約などの種々の契約を締結し、当工場は、本年10月1日にデンソーの設立する100%子会社として新たに事業を開始する予定です。
昨今の自動車の省燃費技術の発達やCO2削減に関する技術の高度化、更には、先進安全技術に関する新しいシステムなど、自動車向け半導体部品のニーズはますます多様化し、生産量も拡大傾向にあります。これらに対応するためデンソーは、すでに2箇所の自社向け車載用半導体の製造工場を有していますが、新たな生産拠点を確保することが必要となってきました。
一方、富士通セミコンダクターは、2009年にいち早く独自のファブライト型事業モデルを発表し、これを追求することにより、事業基盤の強化と経営体質の改善に努めています。昨今の経済環境の中で、お客様に商品の安定供給を継続しながら、自社における製造能力の最適化を図ることが経営課題でした。
このような状況のもと、両社の目的と考えが一致し、富士通セミコンダクターの岩手工場の譲渡に関する基本契約の締結にいたったものです。
富士通セミコンダクター岩手工場在籍の従業員は全員、新会社に転籍予定です。また、当工場にて製造している製品については、新会社にて製造し、引き続き、富士通セミコンダクターから従来と同等の品質・納期とサービスにてお客様に提供していきます。
<参考>富士通セミコンダクター 岩手工場の概要
事業所名 | 富士通セミコンダクター株式会社 岩手工場 |
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所在地 | 岩手県胆沢郡金ケ崎町西根森山4-2 |
操業開始 | 1980年9月 <富士通株式会社岩手工場として操業開始> |
事業内容 | 半導体の前工程製造(システムLSI、マイコン等) |
工場長 | 俵山 佳也 (たわらやま よしなり) |
敷地面積 | 約290,000㎡ |
建物面積 | 約116,000㎡ |
従業員数 | 約530名 |
以上