DRIVEN BASE

社長メッセージ

社是の精神を受け継ぎ、一人ひとりの「志」を高め、持続的な社会づくりに貢献していきます。

  • top-message2023

2023年6月に代表取締役社長兼COOに就任した林新之助です。
創業以来70年以上にわたり脈々と受け継がれてきた経営のたすきの重みに、身の引き締まる想いです。
新型ウィルス感染症による人々の行動変容、地球環境問題の進行、自動車業界におけるCASEの進展など、社会は急速に変化していますが、創業の精神である「社是」にある「最善の品質とサービスを以って社会に貢献す」という想いは、脈々と受け継がれてきた不変のDNAであり、サステナビリティ経営の原点となっています。
デンソーは長期方針として、「環境・安心の価値を最大化し、共感を生む」ことを目指し企業活動をしています。言い換えるならば、事業活動を通じて社会課題解決に貢献することで、皆様から共感される企業となることであり、これこそが「サステナビリティ経営の実践」だと考えています。

「環境」では、モノづくりでのCO2排出ゼロ、電動化などモビリティ製品によるCO2削減、エネルギー利用によるCO2排出ゼロ、という3つの分野を通じて、2035年カーボンニュートラルを目指します。2022年度はScope1+2でのCO2排出量を20年度比26%削減(目標:25%削減)、SiCパワー半導体を用いた高効率インバータの量産化、水素製造・工場活用の実証をそれぞれ実現しています。また、気候変動に対する活動を確実に推進すべく、目標値について、外部認証(SBT)も取得いたしました。

「安心」領域では、高度運転支援や先進安全技術の開発と、新車・保有車双方への技術の普及を通じて、交通事故死亡者ゼロを目指します。デンソーは1980年代から衝突・予防安全製品を提供するなど、早くから世界の交通事故死亡者低減に向けて取り組んできました。事故カバー率を大きく向上させる第三世代運転支援システムの量産を本格化させ、環境・安心ともに長期方針の実現への歩みを着実に進めています。

私は「社員一人ひとりの内発的な想い」こそが企業活動の原動力だと考えています。
デンソーは環境と安心の取り組みを通じて、「地球に、社会に、すべての人に、笑顔広がる未来を届けたい。」という2030年長期方針のもと、事業を推進してきました。
この会社の方針に共感した、社員一人ひとりが自らの内発的な想い、すなわち「志」を高め、社会課題解決に向けて挑戦する。その結果生まれた社会の人々の笑顔や幸せが、社員の「働きがい・生きがい」に繋がる。このように、社員も含めた社会全体の幸福を繋げ、循環させることこそが、経営者である私の使命であり、持続的な社会づくりに貢献し続けるサステナビリティ経営の実践と考え、邁進していく所存です。

引き続き皆さまの変わらぬご支援を、よろしくお願い申し上げます。

2024年1月
代表取締役社長 COO
林 新之助