社長メッセージ

当社の今期の取り組みについてご説明します。

株主のみなさまには、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

2019年度第2四半期は、中国、インド等アジアの市場減速感がありながらも、日本・北米を中心に物量ベースで生産が増加しました。一方で、為替の影響により、売上収益は2兆6,184億円とわずかに減収となりました。営業利益は、操業度差益や合理化努力があるものの、将来の成長領域への投入や、為替の影響等により、1,340億円と減益となりました。通期の見通しについては、足元の自動車市場の下振れや、為替の影響を踏まえ、売上収益は5兆2,600億円、営業利益は3,200億円と下方修正いたします。なお、株主のみなさまへの利益還元については、当中間配当・期末配当ともに当初予想を据え置き、中間で70円、通期で140円といたします。外部環境が悪化する中、さらなる改善努力や投資効率化、開発規模が急拡大しているソフト領域における開発の自動化や標準化などのアクションで挽回するべく、採算改善活動を継続し、稼ぐ力の一層の向上に努めてまいります。

自動車業界は、デジタル化のさらなる進展により、すさまじいスピードでビジネス環境が激変する大変革期を迎えています。このような環境の中、社会に必要とされ、成長し続けていくために、デンソーは世界中の仲間と連携し、スピード感を持って競争力ある製品・サービスを提供していく必要があると考えています。そのような考えから、デンソーはこの1〜2年、異業種とのアライアンスや協業を積極的に推進するなど、今までにない社外連携を数多く進めてきました。現在も、シリコンバレーを中心に、コネクティッド、AI、セキュリティなど、デンソーにはない技術を持つスタートアップ企業とのネットワークをグローバルに構築し、お互いの強みを掛け合わせながらビジネスをともに創出していく活動を進めています。また、世界各地域に先端R&Dを行うラボを設立し、地域の特色を活かした研究開発を加速させるなど、世界中に仲間をつくり、その頭脳、叡智を束ねた開発にチャレンジしています。2018年度は、20件以上の出資等を行いましたが、2019年度も必要性を見極めながら積極的に推進していきます。

こうした取り組みを強化することで、豊かなモビリティ社会の実現と社会全体の持続的発展に貢献し、よりよい未来を次世代に届ける取り組みを加速していきます。引き続きみなさまの変わらぬご支援を、よろしくお願い申し上げます。

2019年11月
株式会社デンソー
取締役社長