DRIVEN BASE

デンソー、大安製作所に 「大安エコパーク”水・遊・森(すい・ゆう・しん)”」をオープン ~自然を生かした環境施設を設置~

2006年6月8日

 株式会社デンソー(愛知県刈谷市、社長:深谷 紘一)は、大安製作所(三重県いなべ市大安町門前1530)内に自然を生かした環境施設「大安エコパーク”水・遊・森(すい・ゆう・しん)”」を完成させ、6月8日(木)11時からオープン記念式典を実施しました。
 式典では、いなべ市長、市議会議長、三重県会議員などを招待し、テープカットや魚の放流、植樹を行いました。

 大安エコパークは、社会貢献活動の一環として、「子供たちの環境学習の場」と「地域住民や社員の憩いの場」の提供を目的としています。大安製作所の社員がワーキンググループを作り、約4,000m2の自然を生かしたエコパーク作りのアイデアを持ち寄りました。春には桜見物、夏にはカブトムシ捕獲、秋にはドングリやクリ、シイタケ採取、冬には渡り鳥の観察等、年間を通して自然との触れ合いができます。

 また、大安エコパークは、環境保全や省エネルギーに配慮しています。大安製作所で発生したセラミック廃材を利用したレンガの遊歩道や、当社製のオルタネータ(自動車用発電機)を使用した風力発電装置、太陽光発電パネル等を設置しました。風力と太陽光の自然エネルギーで発電した電力(それぞれ最大500Wと最大420W)は、施設内のバイオトイレ【注1】に利用します。また、エコパーク内のテーブルやベンチ、巣箱は、いなべ市立大安中学校テクニカルボランティア部【注2】や当社のボランティアが間伐材や廃材を利用して製作したものです。

 デンソーは会社の基本理念の中で、「社会との共生を図り、地域・国際社会から信頼される企業を目指す」ことを表明しています。この理念のもとに事業活動と社会との共生を追求するほか、社会貢献活動では、「障害者福祉」に加え、今回の活動領域である「青少年育成」「環境共生」を重点3分野として取り組んでいます。デンソーは今後も、地域社会とのコミュニケーションを深め、また、自然エネルギー活用技術の導入を進めることで地球の環境保全に貢献していきたいと考えています。

<注釈>

【注1】 オガクズを攪拌(かくはん)し、微生物の働きで排泄物を水と二酸化炭素に分解するトイレ。水を使用せず、無臭で、オガクズは肥料として使うことが可能です。

【注2】 大安中学校テクニカルボランティア部が製作したテーブルやベンチをデンソーが購入し、その収益金は大安中学校の国際貢献活動として利用され、発展途上国の井戸の建設費用等として役立てられています。

以上