デンソーエース、業務用高効率灯油エアコン「KHP」D1シリーズを発売 ―業界トップクラスのエネルギー効率を実現―
株式会社デンソーの業務用・住宅用空調機器の販売・施工会社である、株式会社デンソーエース(本社:東京都港区、取締役社長:柘治三)は、業務用の高効率灯油エアコン「KHP(Kerosene Heat Pump)」D1シリーズを2006年10月1日から発売します。
商品のラインナップは、全10機種(8、10、13、16、20馬力の標準仕様と寒冷地仕様)で、郊外店舗や事務所、工場、病院等中規模から大規模建築物まで様々な用途で使用することが可能です。
「KHP」D1シリーズは、新冷媒と新しいキーコンポーネンツの採用により、従来機種と比較して、窒素酸化物(NOx)約15%、煤(粒子状物質)を約50%低減するとともに、消費電力を約40%低減し、ガス及び灯油を燃料とするエンジン式空調機器業界トップクラスのエネルギー効率「COP1.53【注1】」を実現しました。
新冷媒R410Aは、オゾン破壊係数(ODP)ゼロで、環境にやさしい上に、従来の冷媒と比較して単位体積あたりの能力が高く、エアコンの性能向上に適しています。また、キーコンポーネンツには、デンソーの自動車用技術を応用した高性能可変容量コンプレッサー、高性能空気熱交換器、省電力DCモーターを新たに採用しました。
KHPは、灯油を燃料にしたエンジンを動力源とする業務用空調システムで、ガソリンスタンド・郊外型店舗や事務所・工場・公共施設等を中心に活用されています。ファンなどの補機類以外には電力を使用しないため、電気式やガス式と比較し、空調時の電力負荷を大幅に削減することが可能です。それに加え、灯油エンジンならでのスピーディーでパワフルな冷暖房が行なえることから、優れた経済性と快適性を実現しています。
「KHP」D1シリーズの主な特長
「KHP」D1シリーズの主な特長(従来機種Cシリーズとの比較値)は下記のとおりです。
- 灯油消費量を約20%低減
- 消費電力を約40%低減
- 排出ガス(窒素酸化物(NOx)約15%、煤(粒子状物質)を約50%)低減
- メンテナンスインターバルを約6000時間から約8000時間に延長
- 施工のしやすさを向上(冷媒配管を最長145mから185mに延長)
「KHP D1シリーズ」
<注釈>
【注1】COPとは、エネルギー消費効率(Coefficient of Performance)のこと。冷暖房能力/システム全体の消費エネルギー量で計算される。
<ご参考1>商品ラインナップ
デンソー「KHP」D1シリーズラインナップ(全機種に寒冷地仕様を設定)
室外機能力 | 室内機接続可能台数 | 室内機接続可能容量 |
---|---|---|
10馬力 | 1~10台 | 5~13馬力 |
13馬力 | 1~13台 | 6.5~16.9馬力 |
16馬力 | 1~16台 | 8~20.8馬力 |
20馬力 | 1~20台 | 10~26馬力 |
<ご参考2>株式会社デンソーエースの概要
1.会社設立 | 1983年12月 |
---|---|
2.所在地 | 東京都港区赤坂1-9-20 第16興和ビル10階 |
3.資本金 | 1億円 |
4.出資比率 | 株式会社デンソー 60.8% GAC株式会社【注2】 39.2% |
5.社長 | 柘 治三 |
6.事業内容 | 業務用・住宅用空調機器の販売、施工、サービス、保守業務。 |
7.従業員数 | 125人(2006年3月) |
8.売上高 | 約82億円(2005年度) |
<注釈>
【注2】株式会社デンソー57.5%出資の自動車用・業務用空調機器の生産会社
以上