DRIVEN BASE

QRcode® invented by DENSO

テレビ放送について

NHK WORLD-JAPAN「Project X: Unsung Heroes」にて、
「QRコード誕生(The QR Code: Birth of a Global Standard)」英語版が世界に向けて放送されます。
放送後はオンデマンド配信でもご覧いただけます。
放送スケジュール(日本時間)
・ 2026/5/31 (日) 10:10 - 10:57 / 16:10 - 16:57 / 22:10 - 22:57
・ 2026/6/1 (月) 04:10 - 04:57

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About QRcode

日本のクルマづくりの現場から生まれた
世界中を幸せにするイノベーション

QRコード®は、自動車部品の生産現場の「もっと効率よく製品情報を扱えないか」という声から1994年にデンソーが開発。大容量データの収納・高速読み取り・汚れへの強さを実現し現場の生産性を大きく向上させました。QRコード®を「普及させ社会に役立てたい」という思いから、国際標準化を進め、誰でも無償で利用できるようにしました。現在では、さまざまな産業の生産性向上、決済システム、安全な駅のホームドアなど、世界中の日常に溶け込み幸せを届けています。

世界を変えたデンソーのQRコード技術とは?

QRコード開発前夜

トヨタ生産方式を支えた自動認識技術

QRコード®の原点は1970年代までさかのぼります。当時デンソーは、トヨタ生産方式を支える「かんばん」の情報を、より正確かつ効率的に管理する方法を模索していました。
そこで着目したのがバーコードです。製造現場でも長期間安定して使用でき、機械で素早く正確に情報を読み取れる仕組みとして、独自のバーコード「NDコード」と読み取り機を開発しました。コードだけでなく、読み取り機や情報処理まで含めて自社で開発したことは、現場課題を深く理解していたデンソーならではの強みでした。
その後、自動車業界や流通業界などさまざまな現場で活用される中で、デンソーは読み取り速度や精度の向上、小型化、OCR技術など、自動認識技術を磨き続け、後の大きな挑戦を支える土台となっていきます。

QRコード開発の原点は生産現場

「かんばん」が抱えはじめた新たな課題

1980年代以降、自動車に対するニーズが多様化し、製造現場ではより多くの車種や仕様に対応することが求められるようになりました。1990年代に入る頃には、「かんばん」や伝票で扱う情報も増え、当時使用されていたNDコードでは必要な情報を十分に記録することが難しくなっていました。また、NDコードは国際標準化されておらず、海外の工場では活用しにくいという課題もありました。
求められていたのは、単に多くの情報を記録できることだけではありません。限られたスペースにより多くの情報を載せながら、ワンタッチで素早く読み取れること。生産ラインで移動中の部品でも読み取れること。油や汚れに強く、時には製品そのものに刻印しても正確に読み取れること。製造現場では、効率と品質の両立が求められていました。
長年にわたりNDコードや読み取り機を開発し、自動車業界や流通業界の現場で自動認識技術を磨いてきたデンソーは、こうした課題を深く理解していました。

人の手による作業を積み重ねた開発期間

現場要求を満たすため、読み取り性能を磨き込む

新しいコード開発にあたり、開発チームが特にこだわったのが、コードの位置を瞬時に見つけるための目印です。先行する二次元コードにも基本的な考え方はありましたが、どのような形状・配置にすれば、現場で素早く確実に読み取れるのか。開発チームは膨大な検証を重ね、印刷物の中で誤認されにくい比率や、コード内での最適な配置を追求しました。
地道な調査と、人の手による試行錯誤の積み重ね。その一つひとつが、現場で本当に使えるコードへと結実していきました。

世界中にQRコードが普及した理由

優れた性能を、誰にでも使えるように

QRコードが世界中に広がった理由は、単に多くの情報を記録できたからではありません。製造現場で求められる「素早く」「正確に」「確実に」読み取る性能を追求し、大容量と高速読み取りに加え汚れに強いという大きな特長があったためです。
かつての海外の工場でNDコードが採用に至らなかった経験があり、QRコードを「世界のどこでも使える技術」にしようと開発チームは当初から国際標準化を視野に入れていました。国際標準化の要件を満たすため、規格に関わる技術のパブリックドメイン宣言を行い、多くの企業や開発者が活用しやすい環境を整えました。こうしてQRコードは自動車業界や物流業界をはじめ、さまざまな分野に広がっていきます。
こうしてQRコードは産業界の枠を超え、携帯電話やスマートフォンなどにも活用されるようになり、世界中の人々の日常を支える技術へと発展していったのです。

標準化までの道のり

1990年代

1996年10月 AIM Japan(日本自動認識工業会:現 AISA)規格制定

1997年10月 AIM International(国際自動認識工業会)規格制定(ISS-QR Code)

1998年3月 JEIDA(日本電子工業振興協会)規格として制定(JEIDA-55)

1999年1月 JIS規格制定(JIS X 0510)

2000年代

2000年6月 ISO規格制定(ISO/IEC18004)

2000年 全米自動車産業協会標準

2000年 IEC(国際電気標準会議)標準認定

2000年12月 中国国家規格制定

2002年5月 韓国産業規格制定

2003年8月 ベトナム国家規格制定

2011年12月 国際的な流通システム標準化機関であるGS1がモバイル向け標準として制定

QRコードの
3 つの特徴と 5 つの秘密

下線
バーコードからQRコードへ

バーコードからQRコードへ

QRコードが開発される以前は、工場では生産管理にバーコードが使われていました。しかし、情報量の制限や読み取りの手間といった課題があり、これらの課題を解決するために開発されたのがQRコードです。

QRコードアイコン

QRコードの便利な3つの特徴

  • 01. 360度、どこからでもすばやく読み取れる

    360度、どこからでもすばやく読み取れる

    バーコードは読み取り条件が厳しく、サイズや形状が多様な製品を扱う生産現場では、読み取りに時間がかかることが課題となっていました。 QRコードは、360度どの方向からでも高速に読み取ることができるため、作業効率が向上しました。

  • 02. 大きなデータを保存できる

    大きなデータを保存できる

    バーコードは保存できる情報量が少なく、大きなデータを扱う際は何枚ものバーコードが必要でした。QRコードでは、バーコードの数百倍の情報を扱うことが可能になり、1枚のQRコードでの生産管理ができるようになりました。

  • 03. 汚れや破損に強い

    汚れや破損に強い

    工場では油等による汚れや破損によってバーコードが読み取れないこともあり、課題となっていました。それに対し、QRコードは一部に汚れや破損があっても、データの復元ができるため、読み取りの精度が向上しました。

QRコードに隠れた5つの秘密

QRコードに隠れた5つの秘密

生活に溶け込んだQRコードの図柄にも、実は全てに意味があります。ここでは、一つ一つ要素を分解し、それぞれに込められた技術を見ていきましょう。

  • タテにもヨコにも、情報を入れられる

    01.

    タテにもヨコにも、情報を入れられる

    バーコードは、一方向にだけ情報を持っているのに対し、二次元コードは、縦・横二方向に情報を持つことができます。これにより、記録できる情報量を飛躍的に増やすことができました。

  • QRコードをすぐに発見するための切り出しシンボル

    02.

    QRコードをすぐに発見するための切り出しシンボル

    3つの角の目印は「ここにQRコードがある」ことを示すサイン。どの向きからでも読めるよう設計され、1:1:3:1:1という独特な比率で、他の印刷物と区別することができます。

  • 補正を行うアライメントパターン

    03.

    補正を行うアライメントパターン

    右下の小さな四角は、歪みによって生じる位置や角度のずれを補正します。大きなQRコードや曲面に印字されたQRコードを読み取る際に重要な役割を担います。

  • 中心を特定するタイミングパターン

    04.

    中心を特定するタイミングパターン

    切り出しシンボル間にある、黒と白が交互に並んだ2本の直線部分は、QRコードの中心を求めるものです。シンボルが歪んだり、マス目の間隔に誤差が生じたりした場合に、中心を補正するのに使用されます。

  • QRコードに保存されたデータと汚れや破損を修復する誤り訂正機能

    05.

    QRコードに保存されたデータと汚れや破損を修復する誤り訂正機能

    QRコードの大部分を占める領域に保存されたデータが入っています。しかし、コードの一部が汚れたり破損したりしていても、QRコード自らデータを復元できるように「誤り訂正機能」を持った状態でデータが保存されています。この機能によって、多少の汚れや破損があっても、正しく情報を読み取ることが可能です。

背景画像 背景画像

この特徴と技術のおかげで
QRコードは
世界中で使われています。

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QRコードを使用している画像
QRコードを使用している画像
QRコードを使用している画像

QRコードをもっと知る・楽しむ

QRコード技術開発ストーリー

QRコードソリューション

顔認証SQRC

顔の情報をQRコード化して、カメラで撮影した本人の顔情報と照合することで、本人確認をより厳密に、そして簡単に行えるアプリケーションです。
加えて、通信環境が不要なオフラインでの認証のため、サーバーの設置・管理費用も不要ですし、サーバーレスのため、情報漏えいのリスク低減も期待できます。

現場業務改善ソリューション

工場などの“現場”の工程の状況や作業者者の作業実績を可視化し、データに基づいた現状把握や作業実績管理の効率化につなげるシステムです。
作業開始と終了時にQRコードを読み取ることで実績を登録することが可能なため、複雑な操作が不要で、作業者に負担をかけずに記録することが可能です。

ホームドア制御システム(東京都交通局様との共同開発)

鉄道車両のドアに貼付したQRコードを駅に設置した読み取り機で読み取ることでホームドアの制御を行うシステムです。
汚れや欠けに強い専用のQRコードを開発することで日照等の変化に対応、車両の改修が軽微なことで費用の抑制につながり、複数の鉄道事業者が相互乗り入れしている路線を中心に設置の拡大が見込まれます。

QRコードの主な受賞

2001年11月 公益社団法人発明協会の中部地方発明表彰で愛知県知事賞を受賞(デンソーウェーブおよび豊田中央研究所)
2014年6月 欧州特許庁の欧州発明大賞・ポピュラープライズを受賞(デンソーウェーブおよび豊田中央研究所)
2016年6月 公益財団法人発明協会が戦後日本のイノベーション100選に選定
2020年1月 一般社団法人科学技術と経済の会の技術経営・イノベーション大賞で内閣総理大臣賞を受賞(デンソーウェーブ)
2020年3月 公益財団法人市村清新財団の市村産業賞で本賞を受賞(デンソーウェーブ)
2020年10月 IEEE(米国電気電子学会)のマイルストーンを受賞(デンソーおよびデンソーウェーブ)
2021年10月 公益財団法人日本デザイン振興会のグッドデザイン賞でロングライフデザイン賞受賞(デンソーおよびデンソーウェーブ)
2022年12月 IEEE(米国電気電子学会)のコーポレートイノベーションアワードを受賞(デンソー)
2024年11月 ホームドア制御システムが公益社団法人発明協会の中部地方発明表彰で特許庁長官賞受賞(デンソーウェーブおよび東京都交通局)
2025年7月 ホームドア制御システムが公益社団法人発明協会の全国発明表彰で発明賞を受賞(デンソーウェーブおよび東京都交通局)