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青少年育成グローバルプログラム「DENSO YOUTH for EARTH Action ~新・地球人プロジェクト~」を実施

2008年1月9日

 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:深谷 紘一)は、社会から信頼・共感される企業行動(CSR)を、グローバル企業としてさらに推進するため、環境共生に高い意識を持ち、持続可能な社会づくりに積極的に取り組む若者を育成する国際プログラム、『DENSO YOUTH for EARTH Action ~新・地球人プロジェクト~ 』を、社団法人日本環境教育フォーラム(JEEF)の協力を受け実施します。

 環境問題が地球規模で顕在化している今、人類の未来にとって「持続可能性(サステナビリティ)」が大きな課題となっています。持続可能な社会の形成のためには、自然環境保全に留まらず経済・国際問題等、地球環境全体を様々な視点から捉えられる、広い視野と総合的な課題解決力を持った "人材の育成"が重要になっています。

『DENSO YOUTH for EARTH Action ~新・地球人 プロジェクト~』は、国連の提唱する「持続可能な開発のための教育の10年」や環境省の提唱する「21世紀環境立国戦略」の趣旨をふまえて、多様な価値観と広い視野で持続可能な社会実現のための課題に取り組む人材の育成を目指します。そのため、若者が現場体験学習をもとに自然環境問題を多面的な視点から学び、地域・企業の環境共生活動を体験するプログラムを実施します。

 第1回は日本とタイの大学生・大学院生合計20名程度を募集し、2008年7月29日から8月10日(全13日間)にかけて日本国内で行います。今回は、北海道の釧路湿原自然再生プロジェクト、および愛知県における自動車産業を始めとする企業と地域の環境負荷低減活動の現場体験学習を計画しています。また、プログラム参加後は参加者のネットワーク形成や具体的行動展開への支援を行っていく予定です。

 次年度以降はアジア地域、最終的には世界各国の若者と日本の若者による国際的な環境共同学習プログラムとして参加国を拡大していく予定です。

資料編

『DENSO YOUTH for EARTH Action ~新・地球人プロジェクト~』実施体制

 企画にあたり実行委員として「環境教育」の専門家である方々にご協力をいただいております。

実行委員会

メンバー
  • 阿野 正敏 (株式会社デンソー専務取締役)
  • 岡島 成行 社団法人日本環境教育フォーラム理事長、大妻女子大学教授)
  • 阿部 治 (社団法人日本環境教育フォーラム理事、立教大学社会学部教授、「ESD(国連:持続可能な教育)」日本事務局代表)
  • 田部井 淳子 (登山家、山岳環境保護団体「日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト(HAT-J)代表」
アドバイザー
  • 小林 光 (環境省大臣官房長)
  • 鈴木 直人 (千葉大学工学部客員教授、元国連職員)

運営事務局

 日本側はデンソーと日本環境教育フォーラムが協働し、タイ側はそれぞれのカウンターパートとしてデンソー・インターナショナル・アジアとタイ環境研究所が協働します。

日本
  • 株式会社デンソー
  • 社団法人日本環境教育フォーラム
タイ
  • デンソー・インターナショナル・アジア (DENSO INTERNATIONAL ASIA CO., LTD.)
  • タイ環境研究所 (Thailand Environment Institute)
事務局構成団体について

 株式会社デンソーは、世界30以上の国と地域で事業展開をする、日本最大の自動車部品メーカーです。デンソーはその経営理念にある「世界と未来をみつめ新しい価値の創造を通じて人々の幸に貢献する」ことを会社の使命とし、社会から信頼され、共感される企業行動(CSR)を実践していきたいと考えております。
 社団法人日本環境教育フォーラム(JEEF: The Japan Environmental Education Forum)は、自然体験型環境教育を基本に、国・企業・NPOと共にネットワークを形成し、より広い分野との交流や協力を進め、世界の課題である持続可能な社会づくりに貢献したいと考えております。
 タイ環境研究所(TEI: Thailand Environment Institute)は1993年に設立され、環境問題と自然資源の保全をテーマに、企業、政府、地域社会、市民団体、研究機関等と連携を図りながら、タイにおける持続可能な発展を目指しています。

後援(予定)

国連環境計画アジア太平洋事務所(UNEP-ROAP)、国連大学高等研究所

募集要項

使用言語

英語(コミュニケーションの基本は英語としますが、状況に応じて通訳は同行する予定です)

費用

無料
体験学習・事前研修・フォーラム参加費は主催者負担。活動中の移動と食事、宿泊費が含まれます。
ただし、自由行動の際の費用、プログラム中の衣服等の費用は含まれません。

応募資格

  1. 日本の大学に在籍する、大学生・大学院生
  2. 英語での日常会話が可能な方(目安:TOEIC600点以上または英検2級以上)
  3. 健康で体力に不安のない方(野外での体験学習が含まれるため)
  4. 2008年5月頃の事前研修、7月29日(火)~8月10日までの体験学習、10月24日(金)・25日(土)のフォーラムの全日程に参加できる方

募集定員

10名程度(日本人10名、タイ人10名、合計20名で活動します)

募集期間

2008年1月15日(火)~2008年2月22日(金)
書類必着

応募方法

所定の応募用紙、小論文をDENSO YOUTH for EARTH Action事務局へご提出下さい。

  1. 応募用紙及び小論文の記入用紙の書式は必ずDENSO YOUTH for EARTH Actionのホームページからダウンロードしてください。URL:http//www.denso-yea.com 外部サイトへ
  2. インターネットを使用できる環境にない方はDENSO YOUTH for EARTH Action事務局までお問い合わせください。
  3. 所定の応募用紙に応募動機等、必要事項を記入し、顔写真を添付して下さい。
  4. 小論文は「環境に優しい社会のために自分がしたい事」というテーマで作成してください。
    (日本語1200~1600字程度)。
  5. 提出書類は必ず2008年2月22日(金)までに事務局必着で提出してください。
    (郵送・メールどちらでも可)。
  6. 提出書類は返却できませんのであらかじめご了承ください。

選考日程と方法

  期間・日程 方法 場所
募集 2008年1月15日(火)~
2008年2月22日(金)
応募用紙・小論文提出
第1次審査
(書類選考結果通知)
2008年3月初旬 郵送で通知
第2次審査
(面接)
2008年3月12日(水)・13日(木)
詳細は案内送付
面接 東京都内、
または愛知県内
(交通費後日支払い)
最終結果通知 2008年4月初旬 郵送で通知

応募・お問い合わせ先

〒160-0022 東京都新宿区新宿5-10-5 ツインズ新宿ビル4階
(社)日本環境教育フォーラム内 DENSO YOUTH for EARTH Action事務局
電話:03-3350-6770 ファックス:03-3350-7818
URL:http://www.denso-yea.com
MAIL:denso-yea@jeef.or.jp
担当者/田儀(たぎ)、今泉、土屋

現地体験プログラムの概要

期間

2008年7月29日(火)~8月10日(日)(全13日間)

活動場所

国立公園/ 北海道 釧路湿原(ラムサール条約登録湿地)
産業都市/ 愛知県(自動車産業・流通産業見学、名古屋市・NPOの活動体験等)

参加者数

日本、タイの大学生・大学院生 各10名程度(合計20名程度)

内容

日本・タイの青少年が共同チームとして「環境共生」について学ぶ、体験学習プログラムです。

  • 先進工業国である日本に残る大自然の豊かさと、そこに潜む環境問題を知り、それを保全する人々の努力を学びます。
  • 都市部での環境負荷を低減する、行政・企業・NPO・地域住民などによる様々な取り組みを現場体験します。
  • 知見と経験に富む様々な講師たちとグループワークを随時行い、皆で学び、課題を共有していきます。

日程(予定)

天候等の事情によりプログラム内容に急な変更が生じる場合があります。 プログラムの詳細・講師の紹介は、最終確定後Webにて公開します。

日程 活動(予定) 場所
7月29日 参加者 釧路に集合 北海道
釧路
7月30日~8月2日 自然と人の共存を考えよう!!日本の大自然「北海道」を体験
  • 釧路川カヌー下りで釧路湿原の多様な生態系を学ぶ
  • 釧路湿原自然再生プロジェクトから学ぶ
釧路湿原は湿地保全のための国際条約である「ラムサール条約」によって登録されている、日本有数の湿地である。そこには数多くの動植物が生息している。かつて人の手によって変化した環境を、再び人の手で再生しようとしている。現場を訪問し、自然と人の共存のあり方を学ぶ。
北海道
釧路
8月3日~6日 日本とタイは何が違う!?都市型環境共生を現場体験
  • 企業の環境技術:環境にやさしい未来のクルマ社会
  • 都市型環境再生:干潟保全から始まった名古屋市のゴミ対策運動
  • 流通業における環境行動
  • 日本・タイ人ペアで日本人家庭ホームステイ:日本人の省エネ行動、水・ゴミなど世界共通の身近な問題を実体験
企業は環境負荷の低い製品を作るべく技術開発に努めている。大都市は増え続けるゴミ問題に直面しているが、名古屋市はゴミの徹底した減量に取り組んでいる。一般家庭においても、省エネ、省資源に取り組んでいる。これらの現場体験を通じ、日本人・タイ人が様々な価値観で環境共生について考える。
愛知県
8月7日~9日 自分自身ができることは何だろう?チームで分かちあい、一人ひとりが宣言!
  • グループワーク「持続可能な社会に向けて自分ができること アクションプラン作成」
  • フェアウエルパーティー
愛知県
8月10日 解散 現地解散

このプログラムに参加するためには、以下の事前説明会・研修・フォーラムに参加することを条件とします。

事前説明会・研修
2008年5月頃(1泊2日予定)。
日本側参加者は日本で、タイ側参加者はタイで参加。
フォーラム
2008年10月24日(金)・25日(土)、愛知県で開催。
(参加者がプレゼンターとしてフォーラムに出演し、プログラムの活動成果を報告)

活動報告のフォーラム概要

プログラム参加者は一般向けのフォーラムにプレゼンターとして参加し、プログラムの活動成果を報告します。

日時 2008年10月24日(金) 2008年10月25日(土)
場所 デンソー本社(愛知県刈谷市) ミッドランドホール(名古屋)
開催趣旨
  • 参加者交流
  • 成果の共有
  • プレゼンの事前準備
持続可能な社会作りへのメッセージ
対象
  • 日・タイ学生参加者
  • ホームステイ受入先家族
  • デンソー社員
左記に加え、
一般参加者(市民、大学関係者、学生、NPO、行政等)
内容
  1. 体験学習の活動報告
    活動の振り返り
    学生たちの感想
  2. 学生によるプレゼンテーション
    アクションプランの発表
    優秀事例への投票
  1. 基調講演
    「持続可能な社会への挑戦」(仮)
  2. 体験学習の活動紹介
    映像による振り返り
    アクションプラン優秀事例の紹介
  3. パネルディスカッション
    「持続可能な社会のために私たちができること」

以上