株式会社デンソー(本社：愛知県刈谷市、社長：加藤 宣明)は、インドにおける自動車生産の拡大に対応するため、ハリアナ州ジャジャール市に新工場を建設します。新工場はデンソー・ハリアナ社(以下、DNHA)のジャジャール工場で、ワイパーやパワーウインドー用などの小型モーター、エンジン・ クーリングモジュールを生産し、マルチスズキなどの日系メーカーやタタをはじめとする地場メーカーなど、インド北部に生産拠点を持つ顧客を中心に製品を供給していきます。
　新工場の建設に伴う投資額は約27億ルピー(約42億円)で、2012年5月に着工し、2013年7月から生産を開始します。また、生産開始までに、約450人を採用する予定です。

　インド自動車工業会の予測によると、インドにおける2015年度の自動車生産は、2010年度の374万台から652万台に拡大すると見込まれています。デンソーはこうした市場の拡大に対応するため、今回の新工場建設をはじめとする生産能力の増強など、今後も顧客対応力の向上に取り組んでいきます。

新工場の概要は以下の通りです。

デンソー・ハリアナ社ジャジャール工場の概要

デンソー・ハリアナ社の概要

インドにおけるデンソーの事業について

1984年以来、デンソーは30年近くにわたってインドで事業を行っています。現在、4つの生産会社に加え、インド事業の統括運営および自動車部品の販売を行うデンソー・インターナショナル・インド社、カーエアコン等の熱機器分野の設計業務を行うデンソー・スブロス・サーマルエンジニアリングセンター・インド社の合計6社がインドで事業を行っており、2400人を越える従業員がいます。2012年3月には、世界6カ所目となるテクニカルセンターをハリアナ州グルガオン市に開設しました。

為替レートは、1ルピー=1.57円を使用しています。

以上