株式会社デンソーは、本社敷地内の工場建屋の解体工事計画に伴い、土壌・地下水調査を行った結果、「土壌汚染対策法」および「県民の生活環境の保全等に関する条例」（以下「条例」という）に定められた基準を超える特定有害物質を検出しましたので、下記にお知らせいたします。本日2月28日、当社は、本調査結果を愛知県にご報告いたしました。

汚染が判明した場所はコンクリート舗装および不透水シートで覆われているため、汚染土壌の飛散や流出のおそれはありません｡地下水汚染については、従来から、地下水の流向の下流側で揚水井戸による汚染地下水の回収、浄化を実施しており、モニタリング結果より当社敷地外への流出がないことを確認しています。

今後、汚染土壌を適正に処分するとともに、地下水の揚水処理とモニタリングを継続実施してまいります。

記

• 調査対象地：株式会社デンソー 本社工場（当社本社敷地内)
  愛知県刈谷市昭和町1-1
• 調査対象面積：11,444平方メートル
• 調査期間:2017年3月1日～2018年2月27日
• 調査項目・物質： 第1種特定有害物質(揮発性有機化合物) 全12物質
  第2種特定有害物質（重金属等）6物質

調査項目のうち、ベンゼン、カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、シアン化合物、鉛及びその化合物、ふっ素及びその化合物、ほう素及びその化合物が、下表のとおり、条例に規定された土壌溶出量基準を超過しました。

*1：( )内は土壌溶出量基準に対する倍率を示す。
*2：調査対象地を10 メートル格子で分割した区画数。

調査項目のうち、鉛及びその化合物が、下表のとおり、条例に規定された土壌含有量基準を超過しました。

*1：( )内は土壌含有量基準に対する倍率を示す。
*2：調査対象地を10 メートル格子で分割した区画数。

調査項目のうち、ベンゼン、ふっ素及びその化合物、ほう素及びその化合物が、下表のとおり、条例に規定された地下水基準を超過しました。

*：( )内は地下水基準に対する倍率を示す。

ベンゼンについては、過去に試験等に使用したガソリンに由来するものと考えます。カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、シアン化合物、鉛及びその化合物、ふっ素及びその化合物、ほう素及びその化合物については、エンジン関連部品の金属めっき工程および表面処理工程にて、それらを含む化成液を使用しておりました。工場の床面は不浸透構造でしたが、経年劣化等によるひびから、一部が土壌に浸透した可能性があります。

汚染が判明した場所は、建物又は不透水シートで覆われており、汚染土壌の飛散や雨水等による汚染の拡散のおそれはありません。また、調査対象地の下流側の地下水は地下水基準に適合しており、弊社敷地外への地下水汚染の拡散は認められていません。

汚染土壌については、建屋の解体時に合わせ、全て掘削除去する予定です。また、地下水については、従来から地下水流向の下流側で揚水井戸による汚染地下水の回収、浄化を継続実施しています。地下水汚染の発生源である上部の汚染土壌を取り除くとともに、汚染地下水の回収、浄化、地下水のモニタリングを引き続き実施してまいります。

株式会社デンソー 総務部
愛知県刈谷市昭和町1-1  電話：0566-25-5511（代表）