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デンソー、グループ会社ニッパを日本みらいキャピタルへ承継

~デンソーが保有するニッパの全株式を譲渡~

株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:林 新之助、以下、デンソー)は、デンソーのグループ会社である株式会社ニッパ(本社:静岡県磐田市、社長:山口 幸雄、以下、ニッパ)の全株式を、日本みらいキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安嶋 明、以下、日本みらいキャピタル)運営のファンドが全額出資する特別目的会社(株式会社ニッパホールディングス、以下、ニッパHD)へ承継することを決定しました。なお、2024年9月30日付承継(デンソーが保有するニッパの全株式の譲渡)、ならびに同年10月1日付のニッパHDによるニッパの完全子会社化につきましては、本日開催されたニッパの臨時株主総会で決議されました。

ニッパは、株式会社日本パッキン製作所として、1936年の創業以来、差厚プレス*1、高難度精密プレスや多層インサート成形加工、ラジエータキャップの製造を主要事業としています。こうした高精度な部品製造を強みとし、高い技術を保有するニッパは、1992年のデンソー資本参加以降、絞り差厚プレス加工の共同開発などを通じて、競争力をさらに高め、事業成長をしてきました。

一方で、電動化の普及や自動運転技術の進歩など、事業を取り巻く環境が変化する中において、デンソーならびにニッパは、社会価値の創出と持続的な事業成長の方向性について、検討を重ねてまいりました。このたびの承継は、ニッパの持続的な成長に向けて、製造業の成長戦略支援に幅広い実績を有する日本みらいキャピタルのもとで、ニッパがこれまで蓄積した技術・技能を生かし、既存の車載事業に加えて、非車載領域へも事業展開を図っていくことが最適であると判断したものです。

デンソーは、引き続き事業ポートフォリオの変革を推進し、取引先の今後の事業構想も踏まえながら、サプライチェーンの維持・強靭化に積極的に取り組み、モビリティ社会のさらなる発展に貢献してまいります。

*1 プレス加工した部品の、一部分の厚さを変える加工手法

[ご参考]
<ニッパの概要>

社名  株式会社ニッパ
所在地  静岡県磐田市川袋1550 
社長  山口 幸雄
設立年月  1936年8月7日
資本金  4,000万円
出資比率   デンソー 36.37%、個人株主 63.63%
人員数   275名(2024年1月現在)
事業内容  ・自動車用ラジエータキャップ、精密小物プレス部品・樹脂成形部品などの製造
・各種金型・治具の設計製作

<日本みらいキャピタルの概要>

社名  日本みらいキャピタル株式会社 
所在地   東京都千代田区内幸町1-3-3 内幸町ダイビル2F 
社長  安嶋 明 
創立年月   2002年2月7日 
人員数   13名 
事業内容   投資ファンドの運営