株式会社デンソーでは、1月6日(水曜日)8時40分から本社(愛知県刈谷市)にて年賀式を開催いたしました。取締役社長の有馬 浩二から社員に向けた年頭あいさつの抜粋は以下の通りです。
昨年デンソーは2018年中期方針を策定し、「環境・安心安全」「市販・新事業」「海外市場」の3つに注力し取り組んできました。一方でものづくりにおいては、新製品立ち上げ時の品質課題に取り組み、デンソースピリットに立ち返った足元固めを行ってきました。今年も引き続き足元固めにまい進していきたいと考えています。
さて本日は、昨年6月に社長に就任し半年が経過する中で思いを強くしたことをお伝えします。
私たちは2020年長期方針において、交通事故や環境問題といったクルマの'負の影響を最小化'することと、利便性や乗る喜びなどの'正の価値を最大化'することを宣言しました。
これらを実現するために、私たちは経験したことのない大きなチャレンジをしていかなければなりません。そして今、業界や社会からの期待は私たちの想像を超えて大きくなっています。その期待にしっかりと応え信頼を得ていくことが、グローバルサプライヤーとして今後の'会社の価値'を決定づけると考えています。今、自動車産業には、これまで想定しなかった変化の波が押し寄せており、10年、20年先に向けて、業界や社会から'共感され支持されるパートナー'になるためには、変化を先読みし社外のパートナーとともに新しい価値を作り出していく必要があります。 このような会社の目指したい姿を踏まえ、皆さんの意識や行動において「変革」していただきたいことを2点お話します。
共感や支持を得るためには、その原動力となる感性や情熱など'未来への思い'を磨かなくてはなりません。皆さんの周りにある未来につながるさまざまな出来事にアンテナを張って好奇心を持って勉強を積み重ねてほしいと思います。私は「情熱がある人には笑顔があり、笑顔が多い人にはパッションもある」と実感しています。未来への思いを語れる人は笑顔があります。皆さんには未来への思いを語れる社員になっていただきたいと思います。
変化の早い時代に、新しい価値を生み出していくためには'スピード'が重要となります。スピードとは'いかに早く課題を発掘できるか'、'いかに早く行動に移せるか'ということです。
課題発掘には一人ひとりの強い「当事者意識」が欠かせません。当事者意識があれば、表面的な課題にとらわれることなく、本質的に取り組むべき課題の発掘が可能となります。また実行には、仲間や上司と対話し、解決に向けて行動する「コミュニケーション」が欠かせません。
役職や職場を問わず「当事者意識とコミュニケーション」を、今日から本気で実践していただきたいと思います。一人ひとりの'意識と行動の変革'が会社の空気や実行のスピードを大きく変えていくと確信しています。
最後になりますが、本年が、デンソーグループの皆さん一人ひとりやご家族にとって、より良くそして笑顔多き1年になることを祈念して、年頭のあいさつとさせていただきます。