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デンソー、令和7年度愛知発明大賞を受賞

2025年6月17日

株式会社デンソー(以下、デンソー)は、「BEV*1の普及課題を解決する熱管理システム」*2に関する特許(特許第7392296号)が、一般社団法人愛知県発明協会が主催する「令和7年度愛知発明表彰」において、最高賞にあたる「愛知発明大賞」を受賞したことをお知らせします。

愛知発明表彰は、愛知県内における発明の奨励・振興を図ることを目的に、優秀な発明をした者を表彰する事業として、1980年から実施されているものです。

このたび受賞した「BEVの普及課題を解決する熱管理システム」は、冬場などの低温環境下におけるヒートポンプ運転時に、車両前部のフロントグリルなどに設置されている室外器の着霜問題に対して、電動駆動ユニットの廃熱や暖房熱などBEV車両全体の熱を有効活用することで、「世界初*3」とする走行中の除霜を実現したものです。着霜環境下でもヒートポンプを効率的に制御し、航続距離を20%伸ばすとともに、走行中の除霜と放熱部の保護を実現する独自技術が高く評価されました。
なお、本製品は2022年3月以降に量産を開始し、累計25万台以上の電動車に搭載されています。

デンソーは今後も、車両全体での効率的なエネルギーマネジメントを追求し、車両状態のモニタリングやエネルギー制御・活用の技術開発に取り組んでまいります。

■受賞者
加藤 吉毅 株式会社デンソー  サーマルマネジメントシステム技術1部  担当次長
牧原 正径 株式会社デンソー  サーマルコンポーネント技術1部 担当課長
前田 隆宏 株式会社デンソー  サーマル社会ソリューション開発部 課長
谷岡 邦義 株式会社デンソー  サーマルマネジメントシステム技術1部 担当係長
岡村 徹  元株式会社デンソー TMU技術1部   担当係長

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    (左から)サーマルコンポーネント技術1部 担当課長 牧原 正径、 サーマルマネジメントシステム技術1部 担当次長 加藤 吉毅、 サーマル社会ソリューション開発部 課長 前田 隆宏

*1  Battery Electric Vehicle:ガソリンを使わず電気のみを使って走る電気自動車のこと
*2  2022年4月13日発表の資料をご覧ください。https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2022/20220413-01/
*3  デンソー調べ